松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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松江/山陰バリアフリーツアーセンター の活動状況や、各種お知らせを掲載します。

「秋茄子は嫁に食わすな」の意味はこれ!?

2020年09月02日 16:54   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハダル@矢野です。
秋茄子のおいしい季節となりました。私は、普通の浅漬け、辛漬けを今夏は好んでたべました。これからは、焼きナスでしょうか?
秋茄子といえば、「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざがありますが、これにはどういう意味があるのでしょう?
じつは、「秋茄子は嫁に食わすな」には、嫁いびりのような悪い意味と、嫁の体を心配する良い意味があります。
茄子は収穫時期が長く、6月ごろから収穫されるものは夏茄子、9月ごろから収穫されるものは秋茄子と呼ばれています。
夏茄子は暑い時期に強い日光をあびて成長するため、皮が厚めで実が詰まっています。
秋茄子は剪定や追肥などをして株を若返えらせ比較的穏やかな日光の中で育つため、皮が柔らかく水分を多く含んでおり、甘みや旨みが強くなります。
「秋茄子は嫁に食わすな」の悪い意味は、おいしい秋茄子を嫁に食べさせるのはもったいない、という意地悪です。これが一般的な意味ですね。
嫁と姑の確執は今でもドラマの主要テーマとして健在ですが、昔は壮絶な嫁いびりも少なくありませんでした。秋茄子同様に、「秋カマスは嫁に食わすな」、「秋鯖(あきさば)は嫁に食わすな」、「五月蕨(ごがつわらび)は嫁に食わすな」など、地方によってさまざまな言い方があります。
いずれも、最もおいしいものは嫁に食べさせたくないという意地悪な気持ちが込められています。
「秋茄子は嫁に食わすな」の良い意味 ~お嫁さんを気づかって
茄子は利尿効果とともに体にこもった熱をとる働きがあるため、体を冷やすと言われています。暑い時期に夏茄子を食べるのは理にかなっていますが、秋においしいからといって秋茄子を食べ過ぎると、体が冷えてバランスが悪くなってしまうかもしれません。
そこで、秋茄子を食べて大事な嫁の体が冷えてしまってはいけないと気遣いました。
また、秋茄子は種が少ないため子宝に恵まれないことを連想させる食べ物とされたため、子宝を願う嫁を気遣い、嫁には食べさせないほうがいいと考えたのです。
また、嫁ではなくネズミに食わすなという意味だとする説もあります。
鎌倉時代後期の『夫木和歌抄(ふぼくわかしょう)』に、次のような和歌があります。
『秋なすび わささの粕につきまぜて よめにはくれじ 棚におくとも』
ここに出てくる「よめ」は「夜目」と書くネズミの隠語で、「酒粕に漬けた秋茄子を棚に置いておくのはよいけれど、ネズミに食べられないようにしなさいよ」という意味です。
この和歌が「秋茄子はよめに食わすな」の語源である、だから嫁ではなくネズミに食べられないように注意しろという意味だという説があります。
私は、この意味がそもそもですので、嫁イビリは、後付けではないかと思います。



大田市・縄文杉は三瓶山の巨大噴火を証言しています!

2020年08月28日 16:12   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハダル@矢野です。こんなに毎日の猛暑ですともう身も心もとろけそうになりますね。
三瓶山はおよそ10万年前から、いくども噴火をくり返した火山です。その歴史は、降りつもった火山灰の地層や、地形から推定できます。大噴火を起こしたこともあり、三瓶山からはるか離れた東北地方や、東海地方沖の太平洋の海底で三瓶山の火山灰が見つかったこともあります。現在の山の形がおおよそでき上がったのは、約4,000年前の最新の噴火の時です。 
島根県大田市というと、世界遺産・石見銀山のあるところとして記憶されている方も多いとおもいますが、この地にある三瓶山は、気象庁が指定する百十の活火山のひとつです。 標高は、1126mとけっして高い山ではありません。
でも、穏やかで明るい風景の広がる三瓶山を、火山とはおもっていない地元の人も少なくないという話を聞きます。 
なぜなら、この火山は、縄文時代の中ごろまで激しい活動をつづけたあと、弥生時代から現在に至るまでの二千何百年かの時間、すっかり鎮まっているからです。 
三瓶山のふもとに、三瓶自然館サヒルメという島根県立の博物館があって、火山としての三瓶山についても詳しく解説されています。 
一〇万年まえから縄文時代までの激しい火山活動の歴史をまとめたパネルです。 
三瓶自然館から車なら五分ちょっとの距離ですが、四〇〇〇年まえの巨大な噴火にともなう土石流で、〝生き埋め〟にされた森が発見され、「小豆原埋没林公園」として保存されています。 
農業工事のとき、地面を掘っていたら、直立した杉が、地中から出てきて、たいへんな騒ぎになったそうです。 
本家・屋久島の「縄文杉」はどうも違っていたようですが、こちらは正真正銘の「縄文杉」です。 
雲仙噴火を忘れないための災害遺構群
 土石流という現象は、火山噴火にともなう火山灰、火砕流などの堆積物が、雨によって一気に流れ落ちることです。 
縄文時代の三瓶山では、土石流が森を生き埋めにしたのですが、一九九〇年代の雲仙(長崎県)の噴火のときは、いくつもの民家を埋めてしまいました。 
火山災害のすさまじさを後世に伝えるための遺構として、こちらも保存されています。(長崎県南島原市 土石流被災家屋保存公園)


詳しくは下記URLからご覧下さい。
▽島根県立三瓶自然館サヒメル | 島根県立三瓶自然館サヒメルは、島根県にある自然史博物館です。
https://www.nature-sanbe.jp/sahimel/


▽さんべ縄文の森ミュージアム(三瓶小豆原埋没林公園)
https://www.nature-sanbe.jp/azukihara/



小泉八雲著作 「怪談」より

2020年08月11日 10:53   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハダル@矢野です。なんと、新型コロナの集団感染で、揺れる松江市になりました。5月2日以来3カ月ぶりの事です。
お盆の時期だというのにね。折しも熱中症警報との重複の状況になりました。
ウイルスを移されたくないし、人に移したくないし、よく考えた行動をしたいものです。私は、当分の間は、在宅を続ける事にします。
以下の怪談話は、プロジェクトゆうあいの事務所近くであったお話です。
普門院の前の橋を堀川遊覧船でくぐると、時々、女の幽霊の影が見える事があるそうです。
怪談話で、少しは「ぞっ」としてください。
ここからです。
小泉八雲著作 「怪談」より
「小豆とぎ橋」


普門院の近くには、その昔、「小豆とぎ橋」という橋があり、
この橋に夜な夜な女の幽霊が現れ橋の下で小豆を洗っていると言われ
この場所で、謡曲「杜若(かきつばた)」を謡いながら歩くと 
よくないことが起きるので、謡ってはならないとされていたそうです。
ある日、この世に恐ろしいものなどないという侍が、「そんな事があるものか!」と
「杜若(かきつばた)」を大声で謡い橋を通りました。
「ほら、何も起こらないではないか」と笑いながら侍が家の門まで帰り着くとすらり
とした美しい女に出会い
女は侍に箱を差し出し「主からの贈り物です」と告げると
パッと消えてしまいました。
いぶかしく思った侍が箱を開いてみると
中には血だらけになった幼い子どもの生首が! 
仰天した侍が家へ入ると、そこには、頭をもぎ取られた
我が子の体が横たわっていたそうです~


ゾゾゾゾ
恐ろしや 恐ろしや~


今はもう「小豆とぎ橋」はないので幽霊が現れることは無いそうです。
良かった! 良かった!



コロナ感染防止の「3密」は仏教の「三密」の教え?

2020年08月04日 15:40   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハダル@矢野です。今回は、今年の流行語大賞の有力の「三密」についての話題です。
「三密(さんみつ)」といえば、新型コロナウイルスの集団発生を防ぐための、3つの避けるべき密である「密閉・密集・密接」を思い浮かべる方が多いと思います。 
もう、耳にたこが出来たと思います。ところが、そもそも「三密とは、空海がひらいた真言宗をはじめとする密教の教え」なのです。
具体的には、「身密(しんみつ)・口密(くみつ)・意密(いみつ)」といいます。これら3つを合わせて、三密というそうです。
しかし、漢字の、身・口・意に着目すると、意味がイメージしやすくなりませんか?
身密(しんみつ)とは、身体・行動
口密(くみつ)とは、言葉・発言
 意密(いみつ)とは、こころ・考えについての教えです。
さらに、三密は皆さんも日常生活で実践できる仏教の教えなんです。
新型コロナウイルスの集団感染を防ぐための三密に加えて、
仏教の三密も日常生活に活かせるようになればいいかなあと思います。



夏の風物詩と言えば怪談・怖い話ですよね!

2020年08月03日 14:21   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハダル@矢野です。梅雨が明けたら今度は猛暑がやってきました。
夏といえば怖い話・怪談が欠かせないのはなぜでしょう?
実は、夏の怪談のルーツは、お盆の芝居だったのです。
皆さんよ~くご存じ、日本三大怪談「四谷怪談・皿屋敷・牡丹燈籠」がありますね!
今はさまざまな娯楽がありますが、娯楽の少ない昔は、芝居といえば貴重な娯楽で大変な人気でした。夏といえば怪談のルーツも、この芝居文化が深く関わっているといわれています。
日本ではお盆になると死んだ人の霊が帰ってくるとされているので、先祖の霊を家に迎えて供養するようになりましたが、霊の中にはこの世に恨みを抱いた怨霊や無縁仏もおり、成仏できず幽霊になって現れることもあるようですね。そしてお盆の時期に行われる芝居は「盆芝居」「盆狂言」などと呼ばれ、鎮魂の意を込め、浮かばれぬ霊の無念や苦しみを語るようになり、夏の歌舞伎の演目としても定着していきました。
またお盆の頃(旧暦7月15日頃)は土用の時期に重なることが多かったため、一流の役者は土用休みで二流の役者しか揃わず、目先の変わった怪談や仇討ちものが多くなったといわれています。こうして怪談が夏の風物詩になっていったのです。
幽霊のセリフといえば「うらめしや」ですが、これは非業の死を遂げたため、それを恨んでいることを表しています。日本三大怪談とされる「四谷怪談」「皿屋敷」「牡丹燈籠」でも、恨みをもった幽霊の復讐劇であることがわかります。


日本3大怪談のあらすじを掲載しておきます。
■四谷怪談 主人公=お岩
夫に裏切られ顔の崩れる薬を飲まされて死んでしまったお岩が、幽霊となって復讐をとげる話。元禄時代の事件をもとに四代目・鶴屋南北が「東海道四谷怪談」を執筆し、歌舞伎に仕立てて有名になりました。その後、初代・三遊亭圓朝が落語に仕立てるなど、さまざまなバリエーションがあります。実際のお岩は夫婦仲も良く、近所でも評判の女性だったようで、お岩にあやかるため、四谷には「お岩稲荷」が建立されています。


■皿屋敷 主人公=お菊
奉公人のお菊が、家宝の皿を割ってしまったことを責められ井戸で死んだ。すると、お菊の幽霊が夜な夜な「一枚、二枚……」と恨めし気な声で皿を数えるようになったという話で、もとになった実話があるといわれています。大阪で歌舞伎に仕立てた「播州皿屋敷」が、江戸では番町を舞台にした「番町皿屋敷」になるなど、各地にいろいろな皿屋敷の話があります。


■牡丹燈籠 主人公=お露
ある男に恋い焦がれて死んだお露は、牡丹燈籠を灯してその男のもとへ通い逢瀬を重ねた。しかし、幽霊であることがばれてしまい、幽霊封じをした男を恨んで殺すという話。中国の小説をヒントに、初代・三遊亭圓朝が落語に仕立て、歌舞伎でも人気の演目になりました。


行事と季節の風物詩には深い関係があるように、「夏」と「怪談」を結び付けていたのもお盆でした。また、夏の風物詩である「盆踊り」も、お盆に迎えた霊の鎮魂のために始まりました。
ちなみに、アメリカではハロウィンに怪談をすることが多いそうです。
あっ、そうそう、幽霊にも寿命があるようで、例えば、1600年にあった「関ケ原の戦い」では東軍、西軍が何万人の犠牲者が出たと言われています。地元の方にお伺いするとここ何年前から落ち武者の亡霊が出なくなったそうです。幽霊の寿命は約400年ではないかという事です。