宍道湖のブランド「宍道湖シジミ」
ハウル@矢野です。
今回は、宍道湖のブランド「宍道湖シジミ」の紹介です。
松江しんじ湖温泉に宿泊された方ならご覧になった風景だと思います。
宍道湖北岸から南に嫁が島があります。その周辺にしじみ漁の船が幾層浮かんでいます。
朝もやの中のこの風景は、絵ハガキにもなっているほどの早朝の宍道湖です。
しじみ漁の事を松江では、「しじみかき」と呼びます。
この漁は、「ジョレン」(5mの竹竿がついている」という漁具を使い湖底を浚うのです。これが「かく」という動作なのです。
竹竿を引き上げ、ジョレンを船の近くでザクザクと上下させ、小さいしじみや泥や砂を湖中に落としてから、残りを船に移します。
予想以上に力仕事なのです。
「シジミかき」も達人はジョレンの中にシジミがたくさん捕れますが、新人は殻のシジミばかり捕れるとか聞いた事があります。
日本に生息している代表的なシジミは、淡水にすむマシジミ、汽水域にすむヤマトシジミ、琵琶湖にしかすんでいないセタシジミの3種です。
勿論、一般には、大和しじみが流通の99%です。
宍道湖漁協では、シジミ資源が枯渇しないよう自主的な資源管理を実施しています。
しじみ漁は、月~金曜日の週4日間です。時間は、一日3~4時間で、一日の収穫量も決められています。
また、ジョレンは、小さいしじみが捕獲されないように隙間を開けています。
ヤマトシジミは水中に浮遊する植物プランクトンなどの有機物を水と一緒に入水管から取り込んで、ろ過して餌にしています。
このように、大きなろ過作業を持っているヤマトシジミは、宍道湖の植物プランクトンの大量発生を抑え、水質浄化のために私たちが想像する以上の役割を持っているのです。
最後にシジミの砂抜き方法を記載しますのでご活用下さい。
水道水で砂抜きしては絶対だめです。食塩水で砂出しを行います。1lの水道水に約10gの食塩を入れます。これは海水の約1/3程度です。
広いざるなどを使用します。冷暗所では砂出しがしやすいです。
砂出しをしたシジミは、冷凍庫に入れれば半年は美味しくいただけるそうですよ。
年末年始にお酒を飲む機会が多くなります。
しじみ汁で乗り切る事にします。