ハダル@矢野です。
我が家の一本しかない梅の木にも、10厘ほどの花が咲き、余寒の季節を感じさせてくれています。
さて、日本三大そばと言えば、
長野県の戸隠(とがくし)そば、島根県の出雲(いずも)そば、岩手県のわんこそばの3つです。
少しでもそば好きのあなたなら、当然の如くご存知ですよね!
古くからそれぞれの地で、大切にそだてられ、うけつがれ、食べられてきています。
私は松江市在住ですので、出雲そばには、日常、慣れ親しんでいます。
今回は、「出雲そば」の紹介をします。
特徴といいますと、玄そば(殻のついたそばの実)をそのまま挽き込む「挽きぐるみ」なんです。
さらに、多くの店では石臼で挽くため、香り、風味が熱で損なわれないのが最大の特徴になります。
これが、いい香りなんですね!
二八そばのように麺が白くて香りの少ないのではありません。
冷たい「割子そば」は、きざみねぎと大根おろしときざみのりの具に、そばつゆをそばにかけて味わうのが定番です。
3段重ねの丸い独特の割り後と言われる器で味わいます。
好みで、日本酒を少し入れれば、風味が増します。私の食べ方です。
また、温かい「釜揚げそば」は、熱いそば湯と一緒に器にいれ、そばつゆをかけていただきます。
門前で味わう伝統の味です。この食べ方が本来のようです。
寒いこの時期には、ホント、あったまりますよ。
出雲そばの歴史はと言いますと、もともと冷涼な奥出雲で、そばの産地に適していたこと、
寛永15年(1638年2月11日)松平直政(まつだいらなおまさ)が
信濃国・松本藩から出雲国・松江藩に国替えとなった際、
信濃からそば職人を連れてきたことでそば食が定着したと推測されています。
さらに、松平治郷(松平不昧)はそば好きで知られ、茶懐石にそばを取り入れるなどして、
そばの地位向上につながりました。
神在月(かみありづき)の『神在祭』では、新そばを「釜揚げ」で味わうことが伝統です。
出雲地方には、多くのそば屋さんがあります。麺の打ち方は、店主のこだわりがあり、皆同じではありません。
食べ歩いて自分に合ったそば屋さんを探してみるのも一興です。
毎日、朝に麺を作りますので、お昼が過ぎると売り切れにご用心してくださいね!
ハダル@矢野です。
先日は日本列島は今冬一番の寒波に見舞われました。
被害を被られた方には心よりお見舞い申し上げます。
立春が過ぎましたので、皆様のところでも少しづつ、春の訪れを感じる事があるのではないでしょうか?
さて、今回は島根・隠岐松葉ガニの紹介です。
隠岐諸島周辺の海はプランクトンが豊富で様々な魚介類を育む全国でも指おりの好漁場です。
また、島根では「かに籠漁」と呼ばれる漁法で捕獲するため傷が少なく、鮮度や姿形も抜群です。
こうして隠岐諸島近海で獲られた松葉ガニの中から、
さらに厳しく選別された最高品質のものが「隠岐松葉ガニ」となります。
青いタグがその証で島根が誇る高級ブランドガニです。
○若松葉ガニ
若松葉ガニとは「水ガニ」とも呼ばれる松葉ガニが脱皮したばかりのカニで、
殻が柔らかくて軽くハサミは細いのが特徴です。
松葉ガニに比べると身入りやカニみそは十分ではないですが、
身離れが良く食べやすく、お手軽な価格で地元でも人気です。
資源保護のため漁期は短く1月下旬~2月末までです。
○親ガニ
親ガニとは「セコガニ」とも呼ばれる雌の松葉ガニ(ズワイガニ)のことで、
雄に比べサイズは小さいですが、身は甘くカニ味噌は濃厚です。
また、親ガニの卵(うちこ・そとこ)は珍味として人気があり、中には松葉ガニより美味しいと言う人もいるほどです。
資源保護のため漁期は短く11月上旬~12月末までです。
○おいしいカニの見分け方
甲羅が固く、ハサミは太く、ずっしりと重いものが身入りがよい証です。
脚が脱落したカニは見た目は悪くても、味に影響はありません!中には、甲羅に丸い茶褐色のも
の(カニビルの卵)が付着しているカニもあります。
これはカニに全く影響はなく、むしろ脱皮してからの期間が長いことを表しているので身の詰まったカニが多いのです。
■カニの美味しい食べ方&おすすめ料理
・茹でガニ
カニ本来の味を楽しめるカニ料理の定番です。お好みでカニ酢でさっぱりと食べるのもオススメです。
・カニすき鍋
旬の野菜と共にカニの旨味たっぷりの出汁を楽しめるカニすき鍋です。〆の雑炊はもちろん絶品です。
・カニ刺し
新鮮な活ガニだからこそ味わえるお刺身です。カニ本来の甘味とプリプリとした食感は格別です。
・カニしゃぶ
新鮮なカニの風味や食感を堪能できます。火の通し具合によって変化する美味しさを楽しむのも絶品!
・甲羅みそ
濃厚で旨味たっぷりのカニ味噌を甲羅で焼いたクセになる一品です。
お酒を加えると風味も抜群です。
・焼きガニ
香ばしい薫りと濃縮された旨味が魅力の焼きガニです。
焼きすぎずに半生ぐらいが食べ頃です。
※美味しい「親ガニ」の 食べ方
・みそ汁
親ガニの水揚げ量はズワイガニ全体の6割を占め、値段も手頃で地元では欠かせない冬の食材です。
この親ガニを使って作るみそ汁はまさに絶品。「そとこ(成熟した卵巣)」の歯ごたえと、
「うちこ(未成熟な卵巣)」「カニ味噌」が混ざった独特のコクは、松葉ガニにはない濃厚な味わいが楽しめます。
カニの食べ方について紹介しましたが、皆様はご存じですよね。
私は甲羅に熱燗の酒が中でも一番ですね。カニを食べながら日本酒を飲むとついつい飲み過ぎてしまいます。
松江市内の松江しんじ湖温泉・玉造温泉では温泉とセットでのコース料理も大人気です。
セット料金などは直接各旅館・ホテルにお問い合わせ下さい。
ハダル@矢野です。
もうすぐ、節分、そして立春と寒さも少しづつやわらいでいくと思いますが、
今が日本酒造りは、一番忙しい時期でしょうね。
今回は、「神国出雲は日本酒発祥の地」という話題です。
もうすぐ、各酒蔵ではしぼりたての新酒が出揃います。
日本酒好きの筆者にとっては楽しみな季節となります。
「しぼりたて元首」の生酒をいただくのが楽しみです。
ここ松江市内にも幾つかの酒蔵があり、新酒の試飲をしています。
3軒もはしごをするともう足元もおぼつかないことになります。
かつては、日本酒の消費量が一人当たり全国一の時代もありましたが、今は5位に低迷(?)しています。
しかし、相変わらず日本酒好きの県民性には変わりはありません。
そもそも、島根にはよい酒ができる大切な三つの条件が揃っているのです。
きれいな水を育む豊かな自然、高品質の酒造好適米、
伝統と優秀な技術を誇る出雲杜氏・石見杜氏がいます。
現在、島根県内には35場の蔵元があり、いずれも立派な品質の酒を造っており、
毎年全国新酒鑑評会等で優秀な成績を挙げています。
古代の神様たちも全国に先駆けてこの島根の地に目をつけられたのです。
出雲神話のエピソードや出雲国風土記、日本酒の神様を祀る神社など古来より
この地と日本酒に深い関係があったことを教えてくれています。
出雲大社の東にある出雲市平田町には、お酒の神様をお奉りした2つの神社があります。
酒造りの神である久斯之神(くすのかみ)を祀る佐香神社と松尾神社です。
酒の古名である「佐香(さか)」の名をもつこの地は、
出雲国風土記にも『この地に神々が集い、調理場を建て酒を醸造させられた。
180日間、酒宴を開いた後、お別れになった。故に佐香という。』といった記述で紹介されています。
この神社では酒造を年間180リットルだけ許可されており、毎年10月に行われる濁酒祭では、
仕込まれた濁り酒を神前にお供えして1年の酒造祈願をします。
出雲神話には『スサノオノミコトがヤマタノオロチに八塩折(やしおり)の酒を飲ませ、
酔ったところを退治してクシナダヒメを救った』という有名なお話があります。
神話の時代、この地に酒造りの高度な技術があったことが伺えます。
島根は日本酒発祥の地といわれることも納得のいくところですね。
酒蔵見学は酒の仕込みが行われる冬季に限り受け付けていらっしゃるそうですので、
是非一度その様子を間近で見てみてください。
見学は要予約となります。
酒造りを見学して、試飲をすれば日本酒好きな方でなくても買いたくなること請け合いです。
(過度の飲酒にはご注意を!)
ハダル@矢野です。
今回は、「福耳」について調べてみましたので、ご紹介します。
私自身は、どちらかというと福耳っぽいのですが、まだ、お金持ちにはなっていません。
皆様は、どうですか?
福耳といえば大黒天。耳たぶの上に米粒が乗るくらい上向きになっています。
福耳とは、耳たぶが大きく肉の厚い耳のことをいいます。
大黒天のように耳たぶが大きくふっくらしている耳で、
金運や福運があるとされたため福耳と呼ばれ、福相だといわれています。
福耳の中でも、「耳たぶが上向きになっている」タイプと「耳たぶが真下に垂れ下がっている」タイプがあり、
耳たぶの上に米粒が乗るくらい上向きになっている形が最も良い福耳とされています。
大黒天、恵比寿、布袋尊は、七福神の中でもとりわけ福耳です。
福耳といえばお金持ちのイメージが強いのですが、その場合の福耳は耳たぶが上向きになっているタイプです。
昔から、「福耳の人はお金持ちになれる」「お金持ちには福耳の人が多い」といわれています。
福耳だからお金持ちになったのか、お金持ちには福耳が多いからそうなったのか、
まるで「卵が先か鶏が先か」のようですが、福耳と金持ちが結び付いたのには理由があります。
福耳の代表といえる大黒天は、財宝・開運の神様で大変立派な福耳をされています。
また、商売繁昌や豊漁・豊作の神様とされている恵比寿、福徳の神様とされている布袋尊など、
お金や財産に関わる神様は立派な福耳をされています。
そこで金運や財産運を司る神様と同じ福耳をしていれば、縁起が良く、お金に困らないと考えられるようになりました。
仏像の多くが、耳たぶが真下に垂れ下がっているタイプの福耳です。
福耳には、耳たぶが真下に垂れ下がっているタイプもあり、
耳たぶが大きく垂れている人は偉人、聖人の相だといわれています。
お釈迦様などの仏像は、耳が大きく肩に近いほど垂れ下がっており、
孔子などの偉人もそのような耳が多いです。
福耳の有名人・芸能人ベスト3
・枝野幸男さん
・浅田真央さん
・松井秀喜さん
あんまり、気にして見た事がなかったので、あっ、そうなんだと思いますね。
それと、福耳は遺伝するそうですよ!
耳の形状は、大きさ、厚み、立ち具合などが人それぞれ違います。
成長に伴い耳の形状が変わることもありますが、
多くは遺伝するとされているので福耳も遺伝によるところが大きいようです。
それで、お金持ちの家系はずっと財閥なのでしょうかね。
残念ながら、福耳でない方は自分の努力で金持ちになるしかないようです。
周りの人を気をつけて見回して見て下さい。新しい発見があるかもね♪
ハダル@矢野です。
厳寒の中、植物は、早春の開花に向けて、着実に準備をしているようで、
我が家の梅の木にも蕾がたくさんついています。
今年は、梅の実もついてくれるのではないかと、今から楽しみにしています。
石見銀山では江戸時代に、鉱山病予防として防塵マスクが考案されたそうで、それがこの『福面』なんだそうです。
絹素材の周囲を鉄で覆って真ん中にも鉄を通した、今でいう3Dマスクみたいな感じですね。
機能性も考えられていて、生地には柿渋が塗られていて消臭や殺菌の効果もあったそうです。
しかも、内側には梅肉が挟んであったから驚きです!
梅干しの酸の力が、粉塵や灯りの煙を防いでくれると考えられていたそうです。
さらに、日本でマスクが使われ始めた資料として明治初期の1879年の広告が見つかっているそうですが、
それ以前の資料は確認されていないので、もしかすると石見銀山の『福面』が日本最古のマスクかもしれないってこと?!
本来は、「覆面」と書くところを縁起の良い『福面』にするとは、どんな意味を託しているのかは想像できます。
「福の地」と呼ばれただけあって、石見銀山で採れた銀鉱石を『福石』と名付けたり防塵マスクを『福面』と呼んだりと、
銀山の人たちは幸福を願って暮らしていたんでしょうね!
“福のある町 石見銀山” 皆さんも ぜひ訪れてみてはいかがですか?
また、株式会社ロッテは11月9日(火)、
小梅ブランド初となる島根県とのコラボ商品「小梅のど飴(袋)」を発売いしました。
商品パッケージに描かれた小梅ちゃんは、今回一風変わったマスクを装着しています。
これは、江戸時代終わりごろに備中国笠岡(現在の岡山県笠岡市)の医師・宮太柱(みや・たちゅう)が
多くの鉱山作業員が困っている姿を見て考案した"日本最古"のマスクです。
「福面(ふくめん)」と名付けられたこのマスクの内側には梅肉が挟まれ、
当時石見銀山で作業した人に重宝されたといわれています。
皆様も一度購入してみては、いかがですか!