松江/山陰バリアフリーツアーセンター
総アクセス数:14918669
今日のアクセス数:3429
昨日のアクセス数:4242

松江/山陰バリアフリーツアーセンター の活動状況や、各種お知らせを掲載します。

松江藩(松平家)の藩主の暮らし(前編)

2014年12月11日 14:31   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
コメント(0)

ハウル@矢野です。
松江市では、「松江城を国宝にしよう!」という運動が進められています。
今回は、江戸時代のお殿様の食事や暮らしぶりを紹介します。
松江藩は、石高18万6千石でしたので、そんなに大きい藩ではありませんでしたが、大名は1万石からといいますからそこそこだったのでしょう。
松江城では、お殿様が過ごされたのは、三の丸御殿です。
昔の藩主の御殿場所(松江城三の丸跡)は、現在の島根県庁が建っているところにありました。
同じ三の丸にお殿様の料理を作る台所もありました。 御台所には奉行2人、添奉行2人が勤めました。このほか約150人が勤めたそうです。
料理の分担の仕方は、こうです。
御台所は塩梅(あんばい)役・御料理人・板前・御飯方・汁方...など細かく分担がありました。
塩梅役は江戸の名店で研究を重ねた料理人が勤め、味見や毒見をしました。藩主の献立はこの塩梅役と侍医が健康状態や前日の箸の付け方を見て決めたそうです。
最も難しいのは料理人で、「真那箸(まなばし)」を使って食材に手を触れず調理をするという、高度な技術を持っていました。
料理法は、こうです。
城内の食事は大体において贅を尽くしたものでありましたが、特に鶴の料理、鯉のすがた見、袋鴨、鯉の糸作りといった料理が上等で、これらの料理は真那箸を使いました。
箸で皿を洗ったり直に魚や鳥肉に触らずに料理をするのですから、達人の域です。まるで曲芸のようですね。
この料理法は、古くからの日本の料理法なのだそうです。お殿様の口に入る物に触れてはいけなかったようです。 
常時の食事と祭事の料理の数(皿の数)は柱立といいます。 
柱立とは膳に乗せる汁・皿の数を定めたもので、藩主は通常一汁五菜、特別な日は最高の三汁十菜でした。
正月は最も贅美を尽くし、初献から三献までの御式(始めは生で出し、後の御引替膳を召し上がる)の後、御高盛といってまた初献から三献までを行い、その後やっと三汁十菜の御引替膳を自由に召し上がる事ができました。


お殿様の食事の残りを下げ渡される人も決まっていた訳ですからお殿様も全部たべれなかったようです。
ご家来方も特に祭事の時は、待ち遠しかったのでしょうね。


後篇に続きます。



宍道湖のブランド「宍道湖シジミ」

2014年12月08日 13:31   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
コメント(0)

ハウル@矢野です。
今回は、宍道湖のブランド「宍道湖シジミ」の紹介です。
松江しんじ湖温泉に宿泊された方ならご覧になった風景だと思います。
宍道湖北岸から南に嫁が島があります。その周辺にしじみ漁の船が幾層浮かんでいます。
朝もやの中のこの風景は、絵ハガキにもなっているほどの早朝の宍道湖です。
しじみ漁の事を松江では、「しじみかき」と呼びます。
この漁は、「ジョレン」(5mの竹竿がついている」という漁具を使い湖底を浚うのです。これが「かく」という動作なのです。
竹竿を引き上げ、ジョレンを船の近くでザクザクと上下させ、小さいしじみや泥や砂を湖中に落としてから、残りを船に移します。
予想以上に力仕事なのです。
「シジミかき」も達人はジョレンの中にシジミがたくさん捕れますが、新人は殻のシジミばかり捕れるとか聞いた事があります。
日本に生息している代表的なシジミは、淡水にすむマシジミ、汽水域にすむヤマトシジミ、琵琶湖にしかすんでいないセタシジミの3種です。
勿論、一般には、大和しじみが流通の99%です。
宍道湖漁協では、シジミ資源が枯渇しないよう自主的な資源管理を実施しています。
しじみ漁は、月~金曜日の週4日間です。時間は、一日3~4時間で、一日の収穫量も決められています。
また、ジョレンは、小さいしじみが捕獲されないように隙間を開けています。
ヤマトシジミは水中に浮遊する植物プランクトンなどの有機物を水と一緒に入水管から取り込んで、ろ過して餌にしています。
このように、大きなろ過作業を持っているヤマトシジミは、宍道湖の植物プランクトンの大量発生を抑え、水質浄化のために私たちが想像する以上の役割を持っているのです。
最後にシジミの砂抜き方法を記載しますのでご活用下さい。
水道水で砂抜きしては絶対だめです。食塩水で砂出しを行います。1lの水道水に約10gの食塩を入れます。これは海水の約1/3程度です。
広いざるなどを使用します。冷暗所では砂出しがしやすいです。
砂出しをしたシジミは、冷凍庫に入れれば半年は美味しくいただけるそうですよ。
年末年始にお酒を飲む機会が多くなります。
しじみ汁で乗り切る事にします。


写真をクリックすると別ウィンドウで拡大写真を表示します。
添付画像


宍道湖の冬鳥を見に行こう!?

2014年12月03日 14:44   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
コメント(0)

ハウル@矢野です。
現在、出雲大社では、神様がお集まりになり来年の諸事について会議中です。
縁結びについても決められますので、12月9日までは、会議の邪魔にならないように静かに過ごす出雲地方です。
今回は、宍道湖の冬鳥のバードウォッチングの紹介です。
12月に入り、平地でも雪マークの天気となり、宍道湖では多くの冬鳥が湖面に浮かび、見ているこちらは、余計に寒さを感じます。
初冬の宍道湖は、北西の風が強く吹き、湖面は茶色く濁ります。また、時々雪混じりのみぞれもふります。波も荒く雲も低く垂れこみます。
これ以上の暗い山陰のイメージはないですね。
鳥たちにとっては、そんな環境が良いのでしょうね。
宍道湖・中海は平成17年11月に「宍道湖・中海」がラムサール条約湿地に登録されてから、9年目を迎えました。
この冬も様々な水鳥が越冬のためにやってきました。
湖面に浮かび羽を休める水鳥の姿は、両湖の冬の景色には欠かせないものとなっています。
これらの水鳥を観察する施設として、宍道湖の西岸には「宍道湖グリーンパーク」があり、無料で利用することができます。
双眼鏡や水鳥の解説書などもありますので、気軽にバードウォッチングを楽しむことができます。
また、斐伊川河口の右岸側の「宍道湖西岸なぎさ公園」には、駐車場とトイレが整備されています。この周辺の田んぼでは、落ち穂などの餌をついばむマガンやタゲリに出会えるかもしれません。
見られる鳥は、マガン、ヒシクイ、コハクチョウの集団越冬地。汽水湖としての特性から、ハジロカモ類、特にキンクロハジロが多棲します
カモ類は、20種程度が3万~5万羽越冬します。その多くはキンクロハジロを中心とするハジロ類とマガモを中心とするマガモ類です。
コハクチョウも800羽を越え、斐伊川河口部がねぐらの中心ですが、宍道湖東北部の潟の内と呼ばれる小さな池に400羽を越える群れがねぐらとするようになってきています。
もうひとつ、宍道湖の湖上から遊覧船に乗船してのエコツアーについて紹介しておきます。
○渡り鳥「マガンのモーニングフライトツアー」
宍道湖に飛来するマガンの数は年々増加傾向にあるといわれています。この「マガンのモーニングフライトツアー」は早朝にマガンの群れが「ねぐら」からエサ場へと飛び立つところを観察するものです。
冬の早朝ツアーですが、生物の行動に合わせることで、日ごろみることのできない貴重な体験をすることができます。このツアーは野鳥の行動や天候に合わせるため、季節限定の開催です。
お問い合わせ先は松江ツーリズム研究会
事務局/TEL.0852-20-7515


冬鳥のバードウォッチングの後には、温かい温泉がきっと待っていると思いますよ。
最後に、プロジェクトゆうあいで発行している「てくてく日和」の取材で「宍道湖グリーンパーク」に訪問した時の写真を添付しますのでご覧下さい。
1枚ねは、グリーンパークにある望遠鏡で野鳥を見ている写真です。
2枚目はかなりサイズが小さいですが、宍道湖の野鳥の写真です。
3枚目は取材スタッフの可奈子さんが鳥の帽子をかぶっている写真です。


写真をクリックすると別ウィンドウで拡大写真を表示します。
添付画像
添付画像
添付画像


島根県の女性は美肌です!?

2014年12月01日 13:03   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
コメント(0)

ハウル@矢野です。
暦の上では、立冬も過ぎ、乾燥する季節になりました。
特に女性はカサカサ肌が気になるイヤな季節になり、ゆうつな毎日の事と思います。
「東男(あずまおとこ)に京女(きょうおんな)は昔から言われています。
何と、島根県の女性が3年連続で美肌日本一の栄冠に輝いたのです。
ここで勘違いをしてはいけないのは、「美肌」であって「美人」ではない事です。
肌が美しい事が美人の前提条件なのかもしれませんが・・・。
美肌を決める4大要素は、水蒸気密度、
日照時間、生活習慣、肌荒風だそうです。
土地の気象条件は努力できないものの、
生活習慣も重要なポイントのようです。これだけは自分で何とかなりますね。
喫煙はお肌にも悪影響を及ぼすようですし、さらに運動不足も良くないとか。
1位島根県に続いて、2位高知県、3位愛媛県、4位富山県、5位石川県が上位にランクインしました。
秋田美人、新潟美人が上位にランクインしていないのは意外でした。
ところで、島根県には、日本三大「美人の湯」の一つが出雲市斐川町の出雲空港の近くにあります。
日本三大美人の湯と言われるのは、和歌山県の龍神温泉、島根県の湯ノ川温泉、群馬県の川中温泉です。 一般に美人の湯と呼ばれるものは炭化水素塩泉で、美肌効果があり肌がきめ細やかにつややかになる、という効果があるとされています。しかしながら、誰が決めたかは定かではありません。
湯の川温泉の適応症は、神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・疲労回復・婦人病と盛りだくさんですが、美人になるとは記載はありません。
発見は、遠い昔、神代の時代まで遡ります。
大国主命にぞっこんのお姫様が出雲大社に行かれる途中、岩より昏々と湧き出る温泉を発見されたそうです。
お姫様がお入りになると、長旅の疲れも回復し、一層、美人になられたそうです。
その後大国主命に会われたそうですが、当時既に妃がおられ、ガッカリしてお帰りになったという逸話があります。
何となく微妙な伝説です。
依頼、美人になる温泉として、知られるようになったようです。
出雲大社にご参拝のおりに、立ち寄られてはいかがでしょうか。
美しい人はより美しく、そうでない人もそれなりに少しは効果があるかもしれませんよ。



島根には「懐かし自販機」が9か所あります

2014年11月26日 14:03   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
コメント(0)

ハウル@矢野です。
島根県は、日本一目立たない県ですが、意外に全国一、二位が多いんですよ。
今回は、「懐かし自販機」の話題です。
島根県内で稼働しているのは出雲、浜田、益田各市と川本、吉賀、津和野各町に計9カ所あります。
群馬県の11か所についで全国第二位だそうです。
島根県に多い理由はというと自販機の普及が遅かった事とコンビニエンスストアの数が少ない事とか・・。
要するに田舎だという事なんでしょうね。
昭和の時代には、コインレストランや数代まとまった自販機の中には、必ずと言っていいほど 麺類やカレーを調理して出す自販機があったものです。
あっ、そうそう自販機の現存理由がもう一つありました。
愛好家が「自販機の神」とあがめる設置管理の職人さんが、島根にいる事も重要なポイントでした。
高い修理技術と愛着が口コミで伝わり、設置先に頼まれると全国から部品を集めるなどしてトラブルの面倒をみてくれるそうです。
私の住む松江市には、残念ながら一代もなくなりましたが、お隣の出雲市には、未だに営業中のコインレストランがあります。
出雲市斐川町上直江(かみなおえ)にあるコインレストランコウランです。
麺類やカレーを調理して出す昭和時代の自動販売機(自販機)が書籍やインターネット動画で「懐かし自販機」として紹介され、静かなブームになっているそうです。
そもそも、 「懐かし自販機」は1970年代から90年代半ばまで製造されました。
うどんの場合は、硬貨を入れると約30秒で湯通しされた麺が具と一緒に出て来ます。私はよくてんぷらうどんをいただきました。
温かい食事をその場で味わえるため、全国各地のドライブインなどに全盛期は1万台以上があったといわれています。
衰退した懐かし自販機ですが、近年は逆に物珍しさを求める若者やネット動画を見た外国人、トラック運転手が立ち寄る姿が目立つそうです。
コインレストランコウランも例外なく県外客が増えたということです。
お目当ての品は、国内では同店のみで稼働しているとされるカレー自販機(ビーフたっぷりカレーの1杯400円)です。
勿論、うどん・ラーメンは250円で用意されています。
普通のカレーライスは350円その他ここのお店では、おにぎり、サンドイッチ、スパゲティ、惣菜などもある無人のレストランです。以前には、日替わりランチもメニューにあったとか・・・。
何といっても、価格の安いのはありがたいことですね
コインレストランといえば、小腹系のイメージですが、ここではしっかり食べれそうですね。
「懐かし自販機」どころか、益々種類を増やすなど人件費と自販機の価格の問題はどうなんでしょうね。
こんなコインレストランがあるなんて地元に住む人も気がついていないかもしれません。
もうちょっで全国第一位になりそうです。なにがブームになるかわからないですね。