★船通山(せんつうざん)登山をしました! (後篇)
ハウル@矢野です。
今回は、前篇の続きです。
標高780m、登り口から850mの地点につきました。
いよいよ、このコースの一番の見どころ「鳥上(とりかみ)の滝」と「石割欅(いしわりけやき)」が見えてきました。
「鳥上の滝」は、斐伊川の源流で、高さは16mあります。古事記には、後にスサノオノミコトに退治されたヤマタノオロチがこの滝を根城にしていたと書かれています。
(おろち)オロチは、八つもの頭があり体もかなり大きいという感覚でしたが、水から出ると大きくなるのでしょうか。
そんなに大きな滝壺ではありません。神話って感じですね。
滝のそばの玄武岩の割れ目には、樹齢300年以上の大きなケヤキがあります。この老大木を「石割欅」といい、樹高は15m、名が示すように、その根は大岩塊を通り抜けて約60度の角度で節理にそって下り、土の中に入っているそうです。
なんだか、おろちを守っている御親睦の雰囲気が漂います。
樹木でうっそうとしていてよくはわかりません。
ここらで、私の体力も限界に近付いているようで、だんだんと息も切れ切れです。
滝の高さほどの鉄骨の階段を手すりをつかまり、懸命に上ります。
階段を登るとまた、つづら折りの山道を川を横断しながらひたすら歩き続けます。このあたりからミズナラやカエデの高木が出現します。
特にホソバウリハダカエデの大木は、ここ船通山のほかには三瓶山に1本確認されているだけの珍しい品種なのだそうです。
坂道を上っていくと、やがてブナ林が現れます。ブナ林は日本海側と太平洋側で生育している植物の種類が違うことが知られているのだそうです。私には理解不能です。
それと、サンヨウトリカブト、シシガシラ、ホオノキ、ミズナラ、ヤマボウシ、ユキザサなど、他に数多くの植物が見られます。
私には、トリカブトと聞いて毒殺が出来るあの植物とピンときたくらいです。
このあたりから今までは、樹木が生い茂っていましたが、空が見えてきました。
久しぶりの空です。天気は良いはずですが、なんとなく霞んだ空のようです。
頂上までは約300mです。
平坦な尾根道が続きます。「あともう少しです。」とサポートの方に励まされて頂上を目指しますがもう何度もきいているので、思わず「本当ですか。」などと言いながら
重い足を進めます。
シバ草原の平坦な尾根道の脇には、かわいらしい小さい花が沢山咲いています。
このあたりの尾根道は頂上に近く、風雪が強いために高木は育たないそうです。低木が多く生育しています。草本では、カタクリなど、鮮やかな花を咲かせる種類が咲いています。
カタクリの花は今が最盛期です。
船通山のもう一本の登山道との合流点にやっとたどりつきます。亀石コースからも大勢の人が登ってきます。
ここでは、アシウスギ、コマユミ、ヤマボウシなどの植物が見られます。
山頂には、ヤマタノオロチの尾から出たとされる剣の標柱やスサノオノミコトを祀った祠があります。空気が澄んだ晴れた日には、大山や弓ヶ浜半島、中海、宍道湖のほか、はるか隠岐島まで360度に広がるパノラマを楽しむことができるそうです。
今日は、少し霞んでいてそれらは見ることが出来ませんでした。
その代わりに、不思議な現象を見ました。何と虹っぽいものがみえました。虹は、普通は円弧を描いていますが、水平か反対に上を向いて反っている感じです。
テレビのカメラマンがカメラを回していました。きっと、珍しい現象なのでしょう。
到着は、午前11時30分でした。約2時間の行程ですね。
息も絶え絶えにシートを広げます。あー、疲れました。
風が強いのでしっかりとシートを抑えながら缶ビールを飲みます。
お待ちかねのお弁当を食べます。周りにも家族連れやグループ毎に楽しそうに歓談している声が聞こえてきます。
尾根は広いので沢山の人がいても尾根から落ちることはありません。それにしても何人位の人が今日だけで、登頂したのでしょうか。
1時間くらい休憩してから、山を降ります。
頂上から数百メートル下ったところに岩肌から浸み出ている水飲み場がありました。
登る時には気がつきませんでした。ハウルもおいしそうに飲みます。
登ったのと同じルートで下山します。
私は足が痛くなってしまいました。
登る時も大変な思いをしましたが、下山の時のほうが足腰に負担がかかります。
ズルズル、ズルーっとよく滑ります。
約1時間30分で登山口の駐車場に到着しました。
下山は、時間的には早いですが、足への負担はかなりきつかったです。サポートの方の肩につかまり、やっとの思いで登山口までたどりつきました。
次回はもう少しトレーニングをしてから登ることにしました。
本当に本当に疲れた一日でした。
お世話になった、サポートの方ありがとうございました。
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★船通山(せんつうざん)登山をしました! (前篇)
ハウル@矢野です。
今回は、船通山(せんつうざん)登山の紹介です。
船通山(せんつうざん)は鳥取県日南町と島根県奥出雲町との県境にある標高1,142mの山です。
船通山一帯は、比婆道後帝釈国定公園に指定されている島根県屈指の景勝地です。
古代出雲の神話に出てくる「ヤマタノオロチ」は、この山からいでている斐伊川が舞台です。
島根県側から船通山自然観察モデルコースで登ります。
船通山へ登るには、「鳥上コース」と「亀石コース」の2つのコースがあります。
「鳥上コース」【鳥上滝コース】は、約2.4㎞で、比較的楽なコースです。
他方「亀石コース」は、約2,2㎞と距離は短いですが、健脚な人向けのコースです。
今回は、「鳥上コース」で登ることにしました。
一般には、約1時間40分くらいで頂上にたどりつくそうです。
今日は、5月3日 9時30分、天気は晴天です。
駐車場は、既にほぼ満車状態です。ここで、トイレをすませてから、もう少し上の駐車場に行きます。こちらも満車でしたが、なんとか1台駐車出来ました。
登山道入り口にさしかかると、すでに下山する人と会います。お互いに「おはようございます。」とあいさつするのも登山の気持ちよいところです。
石畳の登山道は、水源から流れる川幅約1.5メートルのサラサラと音をたてて流れる清流沿いにあります。
その昔、船通山が山陰と山陽を結ぶ交通の要であったことを物語る、気持ちのよい石畳の山道が続いています。
登山道の両側から茂る樹木でほとんど陽は差しません。
石畳からその後は、少し湿っぽい地道になります。
比較的なだらかな登り坂が続きます。
このあたりまでは、盲導犬のハウルといつものように歩きます。
ハイキングコースかと思いきや一つ目の川の横断あたりから、石がゴロゴロとし始めます。スニーカーではだんだんきつくなります。追い越されたり、すれ違う人の服装や足元は、きちんと登山のいでたちです。
やっぱり装備はきちんとすることをお勧めします。
コブシやヤマザクラなどいく種類もの樹木が生い茂っています。足元近くには、草木に名札もかかっています。
小鳥もこの季節では、美しい鳴き声をしています。私にはウグイスやあとは何種類か聞いたことのある鳴き声が気持ちよくさわやかな気分にしてくれています。約70種類も生息しているそうです。
バードウオッチングに興味のある方にはとっておきの場所でしょうね。
何度も川を横切り、ベンチで小休憩をしながら登ります。
後からの人に追い抜かれながら、登っていきます。
この先に二つの川が合流している地点があります。落ち葉の下にサンショウウオの仲間も生息しているそうです。
頂上まであと1400mの地点です。やっと、始点から約3分の1のところまで登ってきました。
自然石で造られた石段を一段ずつ、また一段と登り、小川を何度も横切りながら一歩ずつ足を進めます。
川を渡るには、飛び石に足を一歩ずつ差しだします。
石がグラグラしているのと滑りやすいのでとても気を使います。
本当なら汗だくになるところでしょうが、沢沿いなので、涼風が心地良く吹いています。
天気は良いですが、日光がささないので、足元は落ち葉と湿った土でズルズルで、バランスを取るのも一苦労です。
後篇へ続きます。
○まちの駅縁結び窯
ハウル@矢野です。
今回は、松江市タテ町縁結び商店街とその中にあるまちの駅を紹介します。
たて町商店街は、JR松江駅からJR高架沿いに西へ約800m、高架から国道9号線までの商店街です。
近くには、宍道湖湖畔の夕日スポットや白潟天満宮などがあり、裸電球の街灯や昔ながらの木戸の玄関など昔を思い起こさせる商店街です。
松江の天満宮の夏祭りの拠点でもあり、市内の中心部にあります。
この商店街も時代の流れからシャッター通り化していました。
そこで、まず、商店街の名前を「縁結び通り」とし、1店舗1品を名物化したり、空き店舗にUIターンを誘致したりと、積極的に活性化に努力されています。
珍しいところでは、機織りや手作り雑貨やホウレンソウにこだわった料理のお店などがあります。
商店街のほぼ中ほどに今回紹介の「縁結び窯」梶観農園があります。
ここは、「まちの駅」です。
「道の駅」は聞きなれていますが、「まちの駅」って初めて聞いた時にはえっ !って感じでした。
単なる観光客の休憩所なのかと思っていました。
ところが、まちの人々の情報交換やまちづくりの拠点や観光客に休憩にまちのなりたちや名物の説明などの数多くの機能を持った、地区と地区を繋ぐ、人と人を繋ぐ文字通り「まちの駅」だったのです。
竪町に、新しいスポット「縁結び地蔵」このお地蔵さんの上には、縁切り・良縁・金運のハートマークがあります。
縦に3つ並んだハートが目印です。まず、上から縁切りのハートです。一番先に悪い縁を切ります。
次に真ん中の金運アップのハートを触ります。
最後に一番下の縁結びのハートを触ります。
間違っても下から触ってはいけません。
こちらのご主人にめのうのお話、特にまがたまは、古代は、オオ様など身分の高い人が身につけて悪霊を払いとしていたそうです。出雲地方の古墳はもとより大和朝廷などに献上していたそうです。
縁結び窯では、白めのうと青めのうを使っていろいろな縁結びグッズやぐい飲み、お皿、や変わったところでは、火打石などもやかれています。
私は、縁結びストラップをいただき、早速財布の中にいれました。
効果はまだ現れていません。もう少し待ちます。
まだまだ、興味深いお話が聞けます。一度、よってみてはいかがでしょうか。♪
下記のURLにこの商店街のフォトコンテストが掲載されていますので、あわせてご覧ください。
タテ町ぶらりフォトコンテスト
http://tatemachi-matsue.com/photo/contributes/lists/page:19/sort:Contribute.id/direction:desc
○出雲かんべの里
今回は、昔なつかしくまた、現代にも通ずる何かを体験出来るスポットを紹介します。
島根県の東部、松江市に出雲かんべの里はあります。
近くには神魂(かもす)神社・八重垣神社・風土記の丘・国庁蹟などの史跡があります。
施設は、民話館 工芸館 自然の森で構成されています。
民話館では、6人のかたりべが毎日違った昔話をいろりを囲んで語ってくれます。
「とんとんむかし」ではじまり出雲弁も軽やかに「こっぽし」までお話しをします。
私が訪れた時には、「出雲のこぶとりじいさん」でした。地方によって、内容が異なるそうです。
隣のシアターでは、「耳なし芳一」を上演していました。
また、昔の農機具やみのや傘なども展示してあります。
民話館を出て5分程で工芸館に付きます。
工芸館には、5つの工房があり、作家による工芸品の製作過程の見学や、作家の指導による体験学習が行えます。
籐工芸・機織り・陶芸・木工・和紙手まりです。
どの工房も講師が新設に指導してくれます。
材料代だけでモノづくりの体験が出来ます。例えば、陶芸などは、粘土500gが750円で、マグカップくらいの大きさのものが出来ます。また、機織りは、最初は、コースターくらいのものが500円です。私は、陶芸に挑戦したいと思いました。粘土が固まらないうちに先生が修正して、なんとか見栄えも良くしてくれるそうです。
工房は、2階にありますが、エレベーターもありバリアフリーです。次回は、マグカップの出来栄えを報告します。
あとは、「自然の森」ですが、森を散策しても気持ちの良い季節です。季節に応じて虫や植物の観察会ももようされています。
多種の樹木が軍政していて、森林セラピーも感じられます。
島根県松江市 出雲かんべの里ホームページ 民話館・工芸館・自然の森
http://kanbenosato.com/index.html
昨年度、観光をされる方を中心に使っていただいた縁結びバスマップ。このたび、2014年度版が完成致しました!!松江市内の観光地へのバス時刻表はもちろん安来エリア、昨年遷宮が行われた出雲大社までのバス、電車の時刻も掲載されております。縁結びバスマップを手に公共交通を利用し、観光をお楽しみください。縁結びバスマップは松江駅、松江宍道湖温泉駅、島根県内の観光案内所に設置してあります。無料ですので、お気軽にお持ちください。
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