オシドリ夫婦はは夫婦円満の鏡なのでしょうか?
2023年05月01日 10:53
松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハダル@矢野です。
鳥取市でバードリスニングを体験したからという訳ではないですが、野鳥の話題です。
仲むつまじい夫婦を「おしどり夫婦」などと呼ぶことがあります。
ちなみに鳥取県の県鳥は、オシドリですよ!
そのイメージに引っ張られて、オシドリは一夫一婦制で一度つがいになったなら、
生涯を添い遂げる愛情深い鳥だとばかり・・・、と思っていたのはこの間まででした。
どうしてオシドリは一生添い遂げる事になったのでしょうね。
あなたは実際にご覧になった事がありますか?
ところが、このペアは1年だけの期間限定なのです。
メスが卵を産んで温め始めると、オスはさっさとどこかへ行ってしまのです。
結局、生涯を添い遂げるどころか、オスは子育てにすら参加しないというダメっぷり
(いや、生物学的には意味のある行動なのだろうけど)。
オシドリってどんな鳥?
カモの仲間の野鳥で、東北以北で夏季、それ以外の地域では冬季、または周年観察することができます。
夫婦仲の実態は?
古くから絵画に描かれたり、山形、鳥取、長崎の3県で『県の鳥』に指定されているなど、
日本各地で多くの人々に親しまれています。
オシドリは、オスの色のほうが派手で際立っていて、メスはそれに比べて地味な色味なのだそうです。
秋以降のオシドリのオスの羽色は、それはそれはカラフルで、目が覚めるような色合いなのです。
大きさは、体長約40cm 翼を広げると約70cmと思ったよりも大きいんです。
姿は、オスは、夏の間は「エクリプス(夏毛)」と呼ばれる地味な姿をしていますが、
秋になると、赤・オレンジ・紫など色鮮やかな羽毛で美しく身を飾ります。
内側には、銀杏の葉の形をしたイチョウ羽があります。
メスは、全体的に暗い灰色で、目の周囲から後方にかけて白いアイラインが特徴です。
4月から7月で一夫一妻。
木の洞に巣を作り、一度に7~12個の卵を産みます。ヒナの世話はメス。
オスはこの頃からオスだけで集まって遊んでいます。
オスとメスがいかにも仲がいいと感じるかもしれませんが、実は目をつけたメスに
他のオスが近づかないように見張っているだけなのだそうです。
また、昔から絵画にもよく描かれていましたので、日本人にはオシドリは仲が言いとインプットされたのでしょうね。
この事実を知ったあなたは、今日からは「オシドリ夫婦」と呼ばれて喜ぶのは、
ちょっと考えたほうがいいのかもしれないですね。
ちなみに鳥取県の県鳥は、オシドリですよ!