ドレミの音階を作ったのは数学者ッてホントなの?
ハダル@矢野です。またまた、どうでも良さそうな雑学ですが、ドレミの音階を作ったのは音楽の神様ではないそうなんです。
どうしてドレミの歌とピタゴラスの定理が関係あるんでしょうね。直角三角形の斜辺の長さの2乗は他の2辺の長さの2乗の和に等しい。中学のときに覚えたピタゴラスの定理です。これと、ドレミファソラシドは直接的な関係があるそうなんです。発見者が同じ人なのです。
ドレミの音階もピタゴラスが発見しました。今から2,500年以上前のことです。ドレミファソラシドの8つの音は、1オクターブの中におさめられていますね。
オクターブのオクトはオクトパス(タコ)のオクトと同じで8を意味しています。タコの足が8本だからオクトパス。1オクターブに8つの音があるからオクターブというのだそうです。
ピタゴラスは何を発見したかというと、まず1オクターブを発見しました。ひもを引っ張って、指でボ~ンとやると音が出ります。このひもを半分にしてボ~ンとやると音が1オクターブ上がります。空のペットボトルを笛のように鳴らした後に半分水を入れて鳴らすと音が高くなりますが、これも1オクターブです。
この1オクターブの中に、ピタゴラスはどのように他の7つの音を発見したのでしょうか。
家に四本の弦を備え付け何回も試した結果、1本の弦とそれを3分の2にした弦の音が非常に心地よく聞こえることを発見しました。
3分の2にした音は元の弦の長さの音をドとするとソにあたる音です。その3分の2にした弦をさらに3分の2にすると高い音がでますが、それを1オクターブ低くした音がレにあたります。
頭がこんがりますね。
復習しますと、ドの弦の長さを1とすると、ソはその2/3。レはその2/3なので分子同士に分母同士を掛けて計算結果を出すと4/9、それを1オクターブ下げるから分子を2倍にして8/9。それの3分の2が16/27でシにあたります。こうやってどんどん3分の2の音を作っていったら8音階になりました。これをピタゴラスの音階というのだそうです。
このピタゴラスの音階は、平均律音階ができるモーツアルトの時代ぐらいまで使われていたそうです。音階の概念を作り出したのはピタゴラスで、こととさように、数学と音楽とは緊密に関係しているんですね。
なんで、ピタゴラスが数学と音楽をやったかといえば、彼にとってみればそれは同じだったからだそうです。凡人の私には理解不能ですが、彼はピタゴラスの定理を編み出すために研究したのではなく、数は宇宙におけるあらゆる比率や秩序、調和を生み出す原理になると考えて研究したそうです。奇数と偶数の研究は深かったのです。ひとつおきに並ぶ数字を奇数と偶数に分け、それを足したり引いたり掛けたり割ったりしたらどうなるかの理論を発見しました。彼にとって音楽はまさに宇宙の調和を生み出すもので、その原理を数に見出したのだったのです。
これをドレミファソラシドとしたのは千年ぐらい後のことです。教会音楽が元になっているとの事です。
どうでもいい話題でした。