不昧公が残した茶室明々庵で抹茶と和菓子をいただきました!
ハウル@矢野です。盲導犬のハウルくんは今日はすごく前のめりで急ぎ足です。何かいい事でもあるのでしょうか?
松江市北堀町の赤山に不昧公が自ら設計し建立の茶室「明々庵」があります。実は、最初からこの地に建立されたのではありません。3回の変遷を経て、不昧公没後150年を記念して、1966年(昭和41年)に松江城を望むこの地が建立地として選ばれました。
この赤山は松江城築城時に亀田山を堀構築の為に切り崩して、残った部分を赤山と呼んでいます。
茶室には不昧直筆の額が掲げられています。文字もはっきりとはわからないくらいに、かなり古いと感じます。
茶室は2畳、それに4畳半ほどの前室があります。茅葺き、入母屋造。軒先は、松江の機構風土に対応して深く屋根の厚い。
私たちは別棟の管理棟の縁側に座して、施設の支配人より和菓子と抹茶をいただきながら興味深い不昧の大名茶人として松江に根付かせた和菓子、抹茶茶わん、茶釜などの説明を受けました。ハウルくんもお菓子が欲しかったようですがそれは駄目ですね。歴史好きの私には納得のいくものでした。小庵は戦国時代に庵の外にお互いに腰の物を外において密談したという事です。にじり口は67cm×63cmと必ず頭をさげないと通れないほどです。
わびさびの世界は不勉強で日本人でも理解するのには相当の時間を要するのに、ここを観光で訪れるのは圧倒的にフランス人との事です。「盆栽」を好むフランス人には、狭い空間に小宇宙を表現するところが共通なのでしょうね。外国人のほうがよく知っているのかもしれません。
また、庭園には飛び石が敷設してありますが、妙に砂利面から頭を出しています。これは「出雲式庭園」だそうです。少しくらいの積雪なら下駄で歩けるようにとしてあるらしい。さすがのハウルくんもどうしたもんかと言わんばかりに私の方を見ています。
足を外すと随分の高低差に感じますので気をつけて歩いて下さい。
また、木戸口が3か所あり高さが頭を打つか打たないか微妙です。
不昧が松江藩7代藩主に就任当時には財政難をたたら製鉄、雲州人参、はぜ蝋燭などの地域産業振興により、この困難な財政を脱したから文化人として大成したのでしょう。
また、剣術においては「居あい切り」の達人だったとか。ますます、興味をそそりました。
お越しの際には、ご予約の上、支配人の説明を受ける事をお勧めします。
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明 々 庵
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