冬至の今こそ少しだけ早起きして空を見よう!
ハウル@矢野です。今年も残す所あと、半月をきりました。猿さんも今は帰り支度を始めた頃でしょうか?
各観光施設では、大忙しで新年の準備が進んでいます。国宝松江城も迎春準備完了し、すす払いや門松立てて新年元日は、午前6時半開門しぜんざいがフルマワレルそうです。天守閣から初日の出を拝みに来る人も多いとか・・・。
さて、冬空と言えば、星の観察や冬鳥の観察など寒さは観察には持って来いの季節なのです。特に、晴天の日の早朝の少し前を「彼は誰時(かわたれどき)」
朝、目が覚めたら、まだ外は暗いですよね。今年は12月21日が冬至の日。その前後の12月初めから1月上旬までは夜の長さが14時間以上もあり、今は本当に夜明けが遅いと感じる時期です。
山陰では、午前5時半までは星空が広がっていますし、6時ごろでも明るい星なら十分見られます。太陽がやっと昇(のぼ)ってくるのは、7時を過ぎてからです。つまり、ちょっと早起きするだけで、星の観察ができるのです。
このごろの朝方の空を紹介しましょう。まず、南東にたいへん明るい星があります。あまりに目立つので、金星と思われるかもしれませんが、そうではありません。今の金星は夕方、南西の空に「宵の明星」として見えています。こちらは木星です。
木星は、太陽の周りを回る惑星の中で一番大きく、太陽の光を反射して明るく輝いています。そのすぐ下には、おとめ座のスピカという木星よりやや暗い星が見えます。木星から左に離れたところには、うしかい座のアークトゥルスという星も明るく光っています。
また12月21日から25日ごろには木星に月が近づきます。最も接近するのは23日だそうです。こちらもおすすめですので、この期間に晴れそうな日があったらぜひ見てください。
そして、もうひとつおすすめなのが、夜明けの空の様子を味わうことです。松江城の天守に登城する人は正にこれです。暗い夜から、だんだん青くなっていく空の色の変化は格別です。日の入りの後の薄(うす)暗い時間帯を「誰そ彼時」というのに対し、日の出前は「彼は誰時」といいます。冬の朝、気持ちがスッとするようなかわたれ時を過ごしてください。
くれぐれも防寒対策は完璧にお願いします。