松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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松江市美保関青石畳通りは300年前の香りがします!

2016年04月27日 10:06   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハウル@矢野です。
ここから後半をお届けします。
昼食に生ビールと日本酒をいただきご機嫌で午後の美保関町歩きの集合場所に到着です。観光ガイドさんがすでにお待ちでした。
屋台のイカ焼きの醤油のいい匂いがすでに漂っています。誰かが昼食のあとだというのに買いに行きました。ガイドさんに挨拶をして街歩きのスタートです。
はじまりは、えびす様を祀る美保神社前からです。
街歩きのテーマは、「神秘の逸話を持つ港町の歴史ロード」です。
江戸時代、北前船の寄港地で松江からの宿場町だった頃に敷かれたというこの青石畳の道には、海運業が栄えたこの地方の繁栄の影がしっかりと残されていました。
この美保神社の神門通りはわずか250mで路幅は3mみも足りないのですが、往時を想像するには十分なノスタルジックな雰囲気です。
この細い路地の両側を昔ながらの建物が囲み、荷物を運んだであろう大八車がやっとすれ違うか心配なほどです。ガタガタの石畳だとどうだったのでしょうか。一歩一歩踏みしめて歩けば、何だか当時にとタイムスリップしたかのようなスローな空気に包まれていきます。
この石畳、雨の日には、うっすらと青色に変化することから、その名が付いたと言われています。散策途中には、大正時代の佇まいが歴史を感じさせる旅館が7軒、酒屋さん、お醤油屋さん、乾物屋さんなど古き良き時代を感じさせます。与謝野鉄幹・晶子夫妻、高浜虚子、西条八十など文豪も多く訪れた由緒正しい旅館、旧家や老舗の醤油蔵などが並んでいます。
お醤油屋さんでは、勿論お醤油もありますが、醤油味やごま醤油味やもろみ味などのアイスクリームも売っていました。また「ほしもんや」さんではいか、のどぐろ、あじなどの干し魚も人の良さそうなおかみさんが応対してくれました。
あちらこちらに見とれているうちに美保神社の鳥居につきました。ガイドさんに促されて鳥居の左側を通り、手を洗い口を濯ぎいざ本殿へと向かいます。参道の左側にはあの「八百屋お2 八百屋お七」の恋人だった吉三郎の墓がありました。江戸からお七を供養してここまで来て亡くなったといいます。
この美保神社は、出雲御三社の一つにして、各地に鎮座するえびす様の総本宮です。本殿の1つに大黒様のお妃様が祀られているため、縁結びともゆかりが深く、境内では、紅白で揃う縁結びのお守りも販売されています。大社造りの社殿が2つ並ぶ本殿は「美保造り」と呼ばれています。
また、天皇家ともゆかりがあり菊の御紋が縦に4つついていました。本殿に昇階段が二つありお二人の神様を祭っているからだそうです。普通は真ん中に一つだそうです。したがって、お参りも右側と左側と移動して背礼します。
音曲の神様で、日本最古のオルゴールが宝物殿に納めてあるそうです。また、諸手船神事(もろたふねしんじ)に使われる船も見る事が出来ました。4月7日には国譲り神話の一幕の国譲り神話を海上で再現する「青柴垣神事」には、多くの観光客が訪れたそうですが、それは地元の氏子たちが伝統を受け継いで守ってきたからだそうです。ガイドさんも氏子の一人として関わっているそうです。
近くには、島根半島の東端にある美保関灯台もありますが、今回はここで報告を終わります。