松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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日本庭園には来待石で造った出雲灯篭です

2015年02月20日 14:24   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハウル@矢野です。昨日は、暦の上では、雨水となり、少し筒春の話題を耳にしますが、まだまだ残寒のこちら松江市です。
今回は、日本庭園には欠かせない「出雲灯篭」の話題です。
来待石は島根県を代表する石材のひとつです。
古くは古墳時代から石材として利用されたといわれています。江戸時代には松江藩の松平直政公がお止め石として藩外への流出を禁止し、松江藩の特産品としてから「出雲石灯篭」のブランドができたといわれています。
来待石は、石質が軟らかく、切り出しや加工がしやすいのが特徴です。また、風化が速いため、切り出した直後は灰色がかった色調であったものが、短い期間で、黄褐色の古めいた風情ある外観になっていきます。
苔も付きやすく、日本庭園をつくるのになくてはならない素材のひとつとなるわけです。
ここに灯篭が絶妙に合う訳です。
かつて昭和40~50年代にかけてはこの灯篭を飛ぶように売れたと言います。
この石は、宍道湖の南、松江市玉湯町から同宍道町にかけて東西約10km、幅1~2kmの地域で採石される石材で、安山岩質な砕屑物を主体とする塊状砂岩です。
山陰自動車道沿いの市道に入ってみると山腹のいたるところに直壁が現われます。これはかつて石材を切り出した採石場の跡です。
また、この砂岩からはまれにサイやカバの仲間の化石もみつかるそうです。
宍道町あたりの国道9号線沿いには今も石屋さんの展示場が並んでいます。細工が容易なことから、うさぎや白鳥などの動物も見受けられます。
また、興味のある方は、「ミュージアム」があり、石細工や陶芸の体験が出来る施設もあります。問い合わせてみて下さい。


最後に下記に体験コーナーの案内を記載しておきます。


来待ストーンミュージアム
〒699-0404
島根県松江市宍道町東来待1574-1
TEL:0852-66-9050
FAX:0852-66-1430
体験工房
〒699-0404
島根県松江市宍道町東来待1646
TEL:0852-66-9100
FAX:0852-66-1450
夢工房
〒699-0404
島根県松江市宍道町東来待1632
TEL:0852-66-3731
FAX:0852-66-3731
以上です。