交通バリアフリー研修会に行きました!
ハウル@矢野です。
立春になりましたので、少し安心をしていたら真冬に逆戻りのこちら松江市です。
2月10日(火)に島根県浜田市で「交通バリアフリー」の研修会にプロジェクトゆうあいからコーディネーター・講師として参加しましたので、報告をします。
この研修会は、国土交通省中国運輸局島根支局の主催で毎年、地区を分けて開催されています。
昨年、一昨年は、松江、出雲地区で開催され、今年は島根県西部の浜田市で行われました。
今回の研修テーマは、「心のバリアフリー」です。
特に交通弱者である身体障がい者・高齢者の利用時を想定されました。
参加対象は、バス・タクシーの運転手さんです。
まずは、2つのグループに分かれてのアイマスクと高齢者の疑似体験です。
高齢者体験は準備が大変そうでした。
目にはゴーグルをつけて真ん中くらいがほんの少し見えるそうです。
耳には、ヘッドホンをつけてほんの少ししか聞こえないようにします。
これだけではなく、からだにはおもりをつけたり膝を曲がらなくしたり重いスリッパ
をはきます。
重装備なのでみなさんは苦労してバスやタクシーの乗り降りの体験をしました。
しかもバスはノンステップどころか3段ステップのです。
なにせ、急にそんな恰好をさせられるのですから運転手さんたちもたまったもんでは
なかったと思います。
「もう少し大きな声で誘導してくれないと聞こえません。」、「怪談は上がるの?下がるの?。」などの声が聞こえます。
私と盲導犬のハウルは、アイマスクのグループのみなさんと一緒に乗り降りをして注意す
ることやここではこんな声掛けをしてくださいなどの願いをしました。
今日はNHKのカメラが2台来ていてその様子を取材しています。
それから、教室に戻って、私が講演をしました。
あれっ!既にカメラマンさんは、帰られたみたいです。残念!
講演内容は、いくらハードな面が充実しても完璧になることはないとかバスやタクシ
ーに乗る時には、人の声で話しかけてもらうと自分の事を見ていてくれると感じるの
でほっとする事など最近は、スピーカーから流れる機械音では思いやりという面では
さみしいものを感じることなどをお話しました。
私の毎日の盲導犬との通勤時に実際に運転手さんや乗客のみなさんに手引きや空いている席をおしえてもらったりまた、席を譲ってもらう事、時には運転手さんも運転席から降りて解除しなければならない事などお話をしました。
運転手さんたちはとても真剣に研修していただきました。
テレビに映らなかったのは残念でしたが、今日は有意義な研修会となりました。
明日から島根県西部のバスやタクシーは利用客にとっては、ソフト面でのバリアフリーが進んだ事は、間違いの無いところです。