一言コメント:
呉バリアフリーツアーセンターは、広島県呉市の「NPO法人呉サポートセンターくれシェンド」のスタッフが自主運営しているツアーセンターです。呉市内の観光バリアフリー情報の発信や、相談業務などを行っています。
法人事務の傍らで運営している小さなツアーセンターですが、たくさんの方に呉に来ていただくことができるように頑張っていきたいです。
おはようございます。瀬戸口です。
さて前回、ダイナミックプライシングが普及すると、固定価格に対する
定率割引よりも、価格変動で下がった場合の方が安くなることもある、という
お話をしました。
先日例えとして取り上げたJリーグの障害者割引でも、チームによって様々です。
・基本価格から定率で割引く場合
・購入額から定額を割引く場合
・変動価格から定率で割引く場合等
基本価格から定率で割引く場合は、いつ行っても同じ金額ですが
あとの2つなどは、いつ・いくらで・どのゲームの・どの席を買ったかで
金額が変わってきます。
一方、障害者以外の割引については気になる動きも出て来ています。
Jリーグのあるクラブチームでは、シルバー割引や学生割引について
変動価格がシルバー/学生割引価格を下回った場合、割引チケットの発売が
行われないことになっています。
変動価格の方が安ければお客さんはそちらを選ぶでしょうし、
ビジネスである以上「赤字で奉仕する」ものではないからです。
そうなってくると、ダイナミックプライシングが普及した世の中では、
「障害者だから」、「シニアだから」割引されて当然、ではなくなる
ということです。
ダイナミックプライシングの広がりは、より手軽に、より安くいろいろな
サービスを利用できる可能性を広げてくれます。一方、これまで事業者の
示した料金テーブルのままに払えばよかったものが、これからの時代は
目的に合わせて「適正な」料金を自ら「選ぶ」時代になるかもしれません。
おはようございます。瀬戸口です。前回、ダイナミックプライシングが
障害者や高齢者の旅にも影響を与えると述べたところで終わりました。
少々もってまわった言い方になったので続きです。
天候や需要によって商品やサービスの値段が変動するのが
ダイナミックプライシングの特徴であることは前回述べました。
みんなが使いたいと思う時に値段が上がり、そうではないときに
値段が下がります。
人々の利用に係るビッグデータを背景にAIによる値決めなどが試みられています。
気になるのは、値幅、つまりどれくらい上がって下がるのか?
値決めのベンチマークに基本価格やピーク時の価格など、何を採用するかに
よって、価格見直しの頻度によって大きく変わってくると思います。
そうすると、影響が出ると考えられるものの一つが「シニア割引」や
「障害者割引」などではないかと思います。
交通機関について調べてみると、障害者割引については
法に規定されたものではなく旧国鉄の割引制度を手本に
民間事業者に広まったようです。
割引率としては、大人普通運賃の五割引というのが多いかと思います。
五割引という「定率割引」は「普通運賃」という
変動しない価格があることが前提です。
変動価格制のもとでは、場合によって普通運賃をもとにした「割引運賃」よりも
価格変動で下がった運賃の方が安いこともありうるでしょう。
おはようございます。瀬戸口です。あと一週間もするとクリスマスですね。
さて、ホリデーシーズンということで帰省や旅行を考えておられる方も
いらっしゃると思います。
さて、今日のテーマは「ダイナミック・プライシング」、変動価格制です。
飛行機やホテルをよく利用する方にはおなじみの、日によって運賃や宿泊料金が
変化するシステムです。例えば、平日1泊7000円のお部屋が週末には1万円を
超えることもあります。基本的に、みんなが使いたいときに高く、
あまり利用がなさそうな時には安くなる仕組みです。
そして最近、ホテルや航空以外の業界でも、ダイナミックプライシングの
仕組みを取り入れるところがでてきたようです。
例えば、サッカーJリーグでも様々なチームが導入しています。
天候や需給バランスによって価格が変わり、基本料金より
高くなったり、安くなったりします。
2020年、オリンピックイヤーを前に様々な分野で導入の可能性が
探られているようですが、これが普及するとなれば、高齢の方や障害のある方の
旅行にも大きなインパクトがありそうです。
おはようございます。瀬戸口です。今朝方、新聞を開いていると、
竹原ー大久野島間に小型船就航のニュース。
竹原市の代表的な観光スポットで、「うさぎの島」として全国的にも有名な
大久野島。近年ではその人気ぶりから、忠海港から島へ渡るフェリーも
混雑していたようです。
(私も一度、近くまで出かけましたが、混んでました。)
そこで今回、新たに竹原港ー大久野島間に航路が開かれ、小型旅客船が
就航することになりました。所要約25分、およそ1時間ごとの運航が
発表されています。
バリアフリーについてですが、運航会社に確認したところ、
バリアフリー法以前に建造された船であるため
車椅子は降りての乗船になります
車椅子は折りたたんで船内に積み込みます
座席までの歩行の際、乗務員がお手伝いいたします
希望の日時・便がある場合、事前にご連絡を頂けると、スムーズにご案内できます
とのことでした。
運航予定時刻、運賃のご案内はこちら
https://www.takeharakankou.jp/news/212(ひろしま竹原観光ナビ)
運航に関するお問い合わせはこちら
・有限会社バンカーサプライ竹原支店
TEL(0846)31-3256
かわいいうさぎたちが、あなたを待ってます。ぜひお越しください
こんにちは、瀬戸口です。12/7、先日お伝えした水素バス“SORA”の試乗会に
参加してきました。(今回写真はありません)
http://www.barifuri.jp/sns/blog/articles/5329(前回の記事です)
私が乗ったのは呉市役所特設停留所12時発でした。
ここでの乗車は約15名程度。運転は広島電鉄さんです。
中扉スロープは反転式でいっぱいまで出ており、仕様通りなら6度です。
自走にはきついですね。もっとも国交省も、過去の調査結果では、5度以下を
理想としているようです。
それから、運賃機器を搭載したとき、スロープと干渉しないのか気になります。
実運用の始まった東京方面の方、ご意見お待ちしています。
固定は割とスムーズで3分程度。とはいえ、次の停留所「呉駅」まで5分。
所要5分に対して固定1回に3分、これいかに?固定ありきの考え方には
一考の余地ありと思います。
車椅子スペースの座席が一人分ずつ個別で跳ね上がるのは、
良い仕組みだと思います。
走行音は静かですが、モーターに乗用車とは異なる、
大型車らしい「味わい」があるのは興味深いですね。
足回りは少々軟らかい印象で、もう少し硬くてもいい気がします。
加減速はスムーズです。バスにつきものの変速ショックを感じません。
全体として乗り心地は良かったです。
途中、普段はバスの走らないれんが通り商店街から多くの乗車がありましたが
収容力も十分あるとおもいます。
課題としては導入の可能性でしょう。SORAは大都市向きの車だと思います。
地方都市向けに中型車を出して多頻度運行ができるとよいでしょう。
水素燃料の普及についても、水素の液化、圧縮法のほか
既存の石油関連設備の転用が可能とされるメチルシクロヘキサン転換法なども
研究されているようです。
災害時には電源にもなると宣伝していますが、有事であればこそ交通の確保は
必要であり、電源確保はトラックに任せても良いのではないのでしょうか。
総じて、可能性はおおいに感じましたが、
お目見えまではもう少し時間がかかりそうです。