ダイナミックプライシングが旅を変える
おはようございます。瀬戸口です。前回、ダイナミックプライシングが
障害者や高齢者の旅にも影響を与えると述べたところで終わりました。
少々もってまわった言い方になったので続きです。
天候や需要によって商品やサービスの値段が変動するのが
ダイナミックプライシングの特徴であることは前回述べました。
みんなが使いたいと思う時に値段が上がり、そうではないときに
値段が下がります。
人々の利用に係るビッグデータを背景にAIによる値決めなどが試みられています。
気になるのは、値幅、つまりどれくらい上がって下がるのか?
値決めのベンチマークに基本価格やピーク時の価格など、何を採用するかに
よって、価格見直しの頻度によって大きく変わってくると思います。
そうすると、影響が出ると考えられるものの一つが「シニア割引」や
「障害者割引」などではないかと思います。
交通機関について調べてみると、障害者割引については
法に規定されたものではなく旧国鉄の割引制度を手本に
民間事業者に広まったようです。
割引率としては、大人普通運賃の五割引というのが多いかと思います。
五割引という「定率割引」は「普通運賃」という
変動しない価格があることが前提です。
変動価格制のもとでは、場合によって普通運賃をもとにした「割引運賃」よりも
価格変動で下がった運賃の方が安いこともありうるでしょう。