ダイナミックプライシングその3
おはようございます。瀬戸口です。
さて前回、ダイナミックプライシングが普及すると、固定価格に対する
定率割引よりも、価格変動で下がった場合の方が安くなることもある、という
お話をしました。
先日例えとして取り上げたJリーグの障害者割引でも、チームによって様々です。
・基本価格から定率で割引く場合
・購入額から定額を割引く場合
・変動価格から定率で割引く場合等
基本価格から定率で割引く場合は、いつ行っても同じ金額ですが
あとの2つなどは、いつ・いくらで・どのゲームの・どの席を買ったかで
金額が変わってきます。
一方、障害者以外の割引については気になる動きも出て来ています。
Jリーグのあるクラブチームでは、シルバー割引や学生割引について
変動価格がシルバー/学生割引価格を下回った場合、割引チケットの発売が
行われないことになっています。
変動価格の方が安ければお客さんはそちらを選ぶでしょうし、
ビジネスである以上「赤字で奉仕する」ものではないからです。
そうなってくると、ダイナミックプライシングが普及した世の中では、
「障害者だから」、「シニアだから」割引されて当然、ではなくなる
ということです。
ダイナミックプライシングの広がりは、より手軽に、より安くいろいろな
サービスを利用できる可能性を広げてくれます。一方、これまで事業者の
示した料金テーブルのままに払えばよかったものが、これからの時代は
目的に合わせて「適正な」料金を自ら「選ぶ」時代になるかもしれません。