一言コメント:
呉バリアフリーツアーセンターは、広島県呉市の「NPO法人呉サポートセンターくれシェンド」のスタッフが自主運営しているツアーセンターです。呉市内の観光バリアフリー情報の発信や、相談業務などを行っています。
法人事務の傍らで運営している小さなツアーセンターですが、たくさんの方に呉に来ていただくことができるように頑張っていきたいです。
早いですね、もう11月。瀬戸口です。さて先日、JR西日本さんとの意見交換会に
参加させて頂いたお話を書きました。その席上、車椅子の介助について
JRの職員さんから「コツはありますか?」と質問がありました。
そこで今日は、車椅子に乗る方を介助する際に気をつけて頂きたいことを
書いていきたいと思います。 (主に手動・自操式を念頭に置いています)
介助を始める前に、車椅子に乗っている人へ「お手伝いしましょうか」と
声をかけましょう。顔を見ながら声をかけてください。
車椅子を動かす前に、乗っている人の手足が車椅子からはみ出ていないか?
介助する人も含め、衣服のすそやコート、バッグのストラップなどが
車椅子に引っかかっていないか確認します。
車椅子を押す人は、後ろに立って、車椅子の背中にある
ハンドグリップ(押手)を握ります。
進むときは、車椅子前方両サイドにあるブレーキを解除します。
「進みます」と声をかけてから動き出しましょう。
この時腕の力だけで押そうとすると、なかなか進みません。
あまり意識されてなさそうなんですが、車椅子は、体重移動で動かす
乗り物です。坂の上り下り、左右旋回、段差を越えるウィリーも
体重移動で行います。発進するときは地面に力を伝える為に後ろ、
曲がる時は、曲がりたい方の車輪に体重を乗せます。
坂を上る時は、後ろに転倒しないよう、前に、
坂を下る時は車椅子が滑り落ちて行かないよう、後ろに体重をかけます。
下り勾配が急な時は後ろ向きでゆっくり下ります。
大きな後輪で車椅子を支えて、転落を防ぐとともに、乗っている人が
投げ出されないようにするためと言われています。
止まる時は、「止まります」と声をかけてから、
速度をゆっくり落としながら止まります。
急に止まると乗っている人が前方に投げ出されてしまいます。
急停車でなくても、段差に引っかかって投げ出される方が多いかもしれません。
止まったら必ずブレーキをかけておきましょう。
次回は段差について取り上げます。