一言コメント:
呉バリアフリーツアーセンターは、広島県呉市の「NPO法人呉サポートセンターくれシェンド」のスタッフが自主運営しているツアーセンターです。呉市内の観光バリアフリー情報の発信や、相談業務などを行っています。
法人事務の傍らで運営している小さなツアーセンターですが、たくさんの方に呉に来ていただくことができるように頑張っていきたいです。
こんにちは、瀬戸口です。今日の話題は、当ブログでも繰り返し取り上げてきた
無人駅についてです。この件については、昨年11月から国交省と障害当事者団体、
事業者を交えた意見交換会が5回にわたって開催され、この度中間取りまとめが
国交省より発表されました。
全体的には、
●障害当事者への案内・情報提供のあり方
●駅の利用に関する事前連絡のあり方
●乗務員による乗降介助の実施
をポイントにして、障害の有無に関わらず
無人駅でも、安心して利用できる環境を整えようという方向性のようです。
国土交通省の資料によれば全国約9500箇所の駅のうち、約4500箇所、
率にしておよそ48%の駅が無人だそうです。 地方の閑散路線に限らず
都市近郊路線にも広がっています。 令和2年度の高齢社会白書によれば、日本の高齢化率は28.4%です。
令和3年度の障害者白書によれば、障害のある方はおよそ964万人。
人口比約7.6%です。
もはや、誰にとっても身近な問題です。
中間とりまとめのうち、案内や情報提供のあり方は、今後施設整備と併せて進めていく必要があります。
二点目・三点目の事前連絡、乗降介助については、目の前の課題を如何に解決するかという点に加え、長期的な視点で検討する必要があります。
次回以降、中間とりまとめをもとに、誰もが安心して利用できる駅について考えてみたいと思います。