一言コメント:
呉バリアフリーツアーセンターは、広島県呉市の「NPO法人呉サポートセンターくれシェンド」のスタッフが自主運営しているツアーセンターです。呉市内の観光バリアフリー情報の発信や、相談業務などを行っています。
法人事務の傍らで運営している小さなツアーセンターですが、たくさんの方に呉に来ていただくことができるように頑張っていきたいです。
春ですね。全国各地から桜の便りが聞こえてきます。日に日に暖かくなり
お出かけには絶好の季節到来です。
さて、コロナウイルス感染症の拡大防止のため、建物の入り口に検温装置や
サーモグラフィーが置かれている光景はもはや日常となりました。
「ここに立ってね」と足型が表示され、おでこの位置に検温部があります。
非接触で感染リスクを避けられ、ひとを立てる必要もありません
あれ、車いすだと届かないんですよね。 立ってることを前提に高さが
決まっているので。 そして子どもも届かない。子ども抱っこするのって重いです。
米袋と同じ重さ(10Kg)ですからね。
先日外出した折、やはり入り口には検温装置がありました。
座ったままでは届かないので、肘掛につかまり立ちをしてギリギリ届きました。
その様子を見ていた施設の方に「無理されなくて結構ですよ」と
お声がけ頂きました。
感染防止対策という意味では、スムースに検温できない方がいて
漏れがあるとすれば対策としての意味合いが薄れてしまいます。
施設の方は心遣いとしてお声がけをしていただいたと思います。
ありがたいことだとおもいます。
しかし、バリアフリーの視点からすれば、感染防止対策としては不徹底ながら、
利用者側にも、従業者側にも手間と気を遣わせお願いしているというやりかたは
一考の余地があるのではないかと思います。
検温が対策として有効であるのなら、「無理しなくてもいい」という声かけを
必要とせずに全ての対象者が検温できることが必要です。
世界的な感染拡大からは1年経ったでしょうか。急場しのぎではじまった
対策の中には、多様な人々への対応が織り込まれていないものも
あるのではないでしょうか。 そろそろ、かけるべき手間と省くべき手間を
見直す時期に入っているように思います。