一言コメント:
呉バリアフリーツアーセンターは、広島県呉市の「NPO法人呉サポートセンターくれシェンド」のスタッフが自主運営しているツアーセンターです。呉市内の観光バリアフリー情報の発信や、相談業務などを行っています。
法人事務の傍らで運営している小さなツアーセンターですが、たくさんの方に呉に来ていただくことができるように頑張っていきたいです。
こんにちは。瀬戸口です。私の職場では在宅勤務が一部解除となり、
電車通勤を再開しました。ホームに入ってきた電車をみると、乗客がギッシリ。
「3密」以外の何物でもありません。
さて、今回のコロナ感染症では都市部のオフィスワーカーを中心に
ウェブ経由でのオンラインワーキングが広がりました。
また、長引く一斉休校に悩んでいた教育現場でもオンライン学習が
模索されています。
すると、メディアなどでちらほら「障害のある人達も働ける」といった趣旨の
コメントが出たりします。オンライン化のメリットとして挙げやすいのでしょう。
確かに、そうした側面はあると思います。しかし今一つ釈然としないのは
オンライン以外の場面では、障害者を受け入れないのか、ということです。
コメンテーターはそこまで深く考えていないのかもしれません。
働く成人男女をモデルとして、それ以外の人々にとっては使いづらい
就業環境や慣行に手を触れることなく、オンライン化で障害のある人も
働きやすく、とは少々楽観的に過ぎ無責任にすら聞こえます。
学校教育も同じで、在宅オンライン学習の前では、
「学校に設備がないので障害のあるお子さんは受け入れられません」とは
言えなくなります。だからといって既存の設備や仕組みを
そのままにしてよいとはならないでしょう。
オンライン化が障害のある人の可能性を広げるとしても
「リアル」な社会の中で豊かで幸せに暮らしていくための
取り組みはこれからも大切なことだと思います。