呉バリアフリーツアーセンター
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オンラインでなければだめなのか

2020年06月10日 15:12   呉バリアフリーツアーセンター
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こんにちは。瀬戸口です。私の職場では在宅勤務が一部解除となり、
電車通勤を再開しました。ホームに入ってきた電車をみると、乗客がギッシリ。
「3密」以外の何物でもありません。

さて、今回のコロナ感染症では都市部のオフィスワーカーを中心に
ウェブ経由でのオンラインワーキングが広がりました。
また、長引く一斉休校に悩んでいた教育現場でもオンライン学習が
模索されています。

すると、メディアなどでちらほら「障害のある人達も働ける」といった趣旨の
コメントが出たりします。オンライン化のメリットとして挙げやすいのでしょう。

確かに、そうした側面はあると思います。しかし今一つ釈然としないのは
オンライン以外の場面では、障害者を受け入れないのか、ということです。
コメンテーターはそこまで深く考えていないのかもしれません。

働く成人男女をモデルとして、それ以外の人々にとっては使いづらい
就業環境や慣行に手を触れることなく、オンライン化で障害のある人も
働きやすく、とは少々楽観的に過ぎ無責任にすら聞こえます。

学校教育も同じで、在宅オンライン学習の前では、
「学校に設備がないので障害のあるお子さんは受け入れられません」とは
言えなくなります。だからといって既存の設備や仕組みを
そのままにしてよいとはならないでしょう。

オンライン化が障害のある人の可能性を広げるとしても
「リアル」な社会の中で豊かで幸せに暮らしていくための
取り組みはこれからも大切なことだと思います。