一言コメント:
呉バリアフリーツアーセンターは、広島県呉市の「NPO法人呉サポートセンターくれシェンド」のスタッフが自主運営しているツアーセンターです。呉市内の観光バリアフリー情報の発信や、相談業務などを行っています。
法人事務の傍らで運営している小さなツアーセンターですが、たくさんの方に呉に来ていただくことができるように頑張っていきたいです。
おはようございます。瀬戸口です。もうすぐ12月、
サンタクロースの仕込みをしています。
さて、今日のテーマは誰にでも使いやすい「駅」ってどんな駅だろうということに
ついて考えたいと思います。
先日
駅無人化でJR九州を提訴へ 障害者団体「合理的配慮を欠く差別」という
ニュースがありました。
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2019/11/20/JD0058705047
最近、都市近郊でも無人あるいは窓口対応時間を短縮している駅があります。
無人駅乗降で介助を依頼すると、駅員さんの移動時間確保で希望の列車に
乗れなかったり、駅員さん一人の駅での車いす対応席の予約で、ほかの業務が
ストップしたり、障がいのある方にとって、こういう駅を利用するハードルは高いです。そういう意味で、「無人化は駅の利便性を下げる」という主張には頷ける
ものがあります。
そのうえで、考えられるべきは「無人が良いか、有人が良いか」ではなく
「使いやすい駅はどんな駅か」ということです。
優等列車の指定席でもないのに、いちいち予約が必要だったり
他人の手助け無しに乗り降りできなかったり、
乗継相談しようと思ったら、「電車の来ない時間」だから、窓口が閉まってたり
それが本当に使いやすい駅と言えるのでしょうか?
今一つの問題は、上のような課題が個別の問題として捉えられていることです
建物や車両がバリアフリー対応を謳っても、
介助無しの乗降が難しい場合だってあります。
駅が無人でも、隣の駅から連れてくれば介助可能というのは、
頻繁な利用がないことが前提です。
問われるべきは「合理的配慮」を必要とする人々は
「公共」交通の対象である「公共」の中に含まれているのか、
「合理的配慮を必要とする人々」を含めた利用しやすい公共交通の在り方だと
思います。