ハウル@矢野です。
お正月の行事もすべて終了し、早1月も過ぎ去ろうとしています。
今回は、出雲大社参道で「縁」を集める人生ゲームが開催された話題です。
神門通りの店舗でボードゲームするなんて考えも及ばない大きなイベントです。
内容はというとこうです。
出雲大社門前町の神門通りで、平成27年1月24日・25日両日、各店舗を人気ボードゲーム「人生ゲーム」のマスに見立てて50店舗を巡りお店の人とのやり取りをしてここだけ通貨のお金を稼ぎます。開催両日を通して獲得通貨の多い上位10チームには豪華賞品を進呈されました。
参加料は、1ユニット500円で、カゾク単位、友達単位など様々です。
開始位置の出雲大社勢溜で職業を決めて、ルーレットを回して出発しました。
神門通りの55店舗が参加し、各店舗では、「割りごそば早食い選手権に出場。賞金○○万縁をもらう」、「親戚一同に俵まんじゅうを贈る。○○万縁払う」などのイベントが用意されていました。
中には、「ぜんざい餅坂根屋でおもしろ名物おじさんとじゃんけんする」、「花嫁センター草谷で結婚」など、特別なマスも用意されたそうです。
ゲームは、ゲーム内通貨の「縁」を多く集めることが目的で、参加者には終了時の獲得通貨に応じて参加店舗で使える商品券が配られました。
また、首都圏から、独身女性を招き、地元の男性軍とゲームを通して、交流も深めたそうです。カップルが誕生したかは、不明です。
婚活イベントを同時にするとは、ここにもユニークさが溢れていますね。
このような地域を巻き込んだユニークなイベントは全国的にも珍しいのではないでしょうか。
この神門通りは、出雲大社遷宮ブーム前には、空き店舗がポツポツあり、頭を抱えていたのが、今では、観光客も大勢訪れ、活気に満ちた門前町となりました。
これからの意表をつく珍イベントに期待したいと思います。
ハウル@矢野です。
ななんと、日本一知名度の低いわが島根県とお隣の鳥取県の都市が、「住みたい田舎」ランキングで!1位は島根県、2位は鳥取県がランクイン!となりました♪
山陰といえば、そう目立った産業もなく、自然しかない土地柄です。釣り好きな人が定年退職後に釣り三昧を楽しんでいる話は、時折耳にするくらいです。
しかし、今回は、幾つかの審査基準があってのことなのです。
「住みたい田舎ランキング」は、定住促進に積極的な295市町村を対象に、10ジャンル全95項目のアンケートを実施されたようです。
アンケート項目は、田舎暮らしの実現に重要なポイントとなる「自然環境」「移住者支援制度の充実度」「子育てのしやすさ」「医療介護体制の充実度」などが基準だそうです。
第3回を迎える今回のランキングは島根県大田市が総合1位で、「移住者支援制度が充実」「就職・就農支援が手厚い」「子育てのしやすい環境」などの理由から選ばれました。
大田市と言えば、あのユネスコ世界遺産の石見銀山や仁摩さんどミュージアムの巨大砂時計や鳴り砂海岸などが有名な島根県のほぼ中央に位置する都市です。
次いで鳥取県鳥取市が2位、大分県豊後高田市、鹿児島県薩摩川内市が同率3位、佐賀県武雄市が5位という結果になりました。
1位と2位はわずか一点差だったそうです。
政府が地方創生を重点政策に掲げるなか、自治体も移住者支援制度に力を入れており、また、近年は若い世代の田舎暮らしも増えていることから、今後も田舎暮らしに注目が集まることが予想されます。
わが島根県もご多分にもれず、県、市町村をあげて多種多様な制度を設けたりして、IUターンを歓迎しています。
ある市町村では、同窓会に助成金を出したり、超安い古民家を提供したりと自治体の担当者も頭を巡らしています。
今回の受賞は、一番の宣伝効果となったに違いありません。
島根の住みやすさを知っていただき、一人でも多くの人に住んでもらいたいものです。
ハウル@矢野です。寒中お見舞いもうしあげます。
今回は、松江の冬のごちそうといえば、やはり「カニ」!の紹介です。
島根半島の北にある隠岐諸島近くの漁場で松葉カニが捕れることから、まつえ暖談食フェスタに合わせて、期間限定の「かに小屋」が、倉庫の跡を利用した特設会場で始まりました。
「カニ」が手軽に!安く!美味しく食べられます!
島根県松江市内の若手経営者が企画した「かに小屋」が17日、オープンしました。
観光客が落ち込む冬季対策として、山陰を代表する味覚のカニに着目し、期間限定で始めて3年目です。
過去2年間に計1万2700人を集め、島根県外客が4割を占めるほか、大手旅行会社の観光ツアーに組み込まれるなど、成果は上々だそうです。
1年目、2年目は、行政からの助成金で始めたそうですが、今年からは、援助なしで開催するそうです。
冬の松江観光の新たな名所として、さらなる定着を目指し、今季は営業の期間や時間を拡充して対応するのだそうです。
かに小屋は広島県のカキ小屋を参考に開始されました。
松江市東朝日町の松江港にある倉庫を賃借し、店舗を構えて、来店者自らが焼いて食べるセルフサービス方式です。
この方式によって調理の手間を省くことで、松葉ガニ2千円~2800円、ベニズワイガニ800円~1200円など、手ごろな価格で提供しています
他にサザエや岩ガキなどもメニューにあるとか・・・。。
この値段で食べられるんですから、人気を集めているのは当然でしょうね。
今後は、松江の冬と言えば、『カニ』という流れをつくりたい」と松江の観光関係の方は意気揚々といったところです。
いづれにしても名所が増えることは、地元の自慢が増えることなので嬉しい限りです。
以下に問合せ先を掲載します。
期間 1月17日(土)~3月7日(土)
場所 松江港湾内白鳥号のりば近く(松江市朝日町)
営業時間 11:00~22:00
お問い合わせ 090-4100-6942(店舗電話)
運営 松江冬季対策「かに小屋」プロジェクト
ハウル@矢野です。
なんと、松江は日本一のおでん都市!?なのだそうです。
松江市内のおでん屋の数が人口当たりでは、全国トップレベルなのだそうです。
松江市で全国おでんサミット開催と聞いて驚きました。
えっ!松江のおでんてそんなに有名だったっけ?
「松江おでん」の特徴って何だろうかと考えてみます。誰に聞いても「特にない」と言います。かく私もその一人です。
店によってダシの味もおでん種もバラバラです。
例えば、姫路おでんは生姜醤油が特徴って言えますが、そういった決め手が「松江おでん」にはないわけです。しかし、日本一なんですから調べて見ました。
そもそもおでんは、江戸時代に豆腐を醤油で煮込んだ「今出川豆腐」という豆腐料理がルーツとも言われています。
この「今出川豆腐」は、当時の茶会に懐石料理のメニューとして出されていたものだそうです。
茶人であった松江藩の藩主(またもや不味公が登場です)参勤交代の際、松江に「今出川豆腐」を持ち帰り、庶民に広めたことから今日、松江市にもおでん店が多いと言われています。
そんな逸話があったとは、参勤交代は地方に文化を運んだんですね。
話を元にもどします。「松江おでん」の特徴は、「黒田セリ」や「春菊」などの葉物の野菜が入ることです。一般的におでんは、具材を煮込むことで旨味を高めますが、葉物野菜は色が悪くなるため、注文を受けてからおでん鍋に入れ、ほど良いところで皿に盛って出されます。だしはというと、多いのは、やっぱり「あご」(山陰地方では、トビウオのこと)を使います。
もうひとつは、具材が大きいことです。豆腐、厚揚げ、平ら天、こんにゃく、大根、ロールキャベツなど5品も食べればもう満腹になります。
あるおでん屋さんでは、たこの足を出されたこともあります。お店には、おでんの値段が掲示されていません。でも、ご安心下さい。一品は100~200円くらいです。具材の大きさの割には安いと思いますよ。
家庭では、鍋料理と同じで最後にうどんを仕上げにいただくことが松江流とか・・・。
これを「松江おどん」と称して、ブランド化を推進しているようです。
まだまだ、寒い日が続きます。あつあつのおでんに熱燗で一杯は、答えられません。
松江にご旅行の際には、「松江おでん」、「松江おどん」を一度ご賞味下さい。
ハウル@矢野です。
今回は、「日本の刀剣は奥出雲のたたらから」というお話です。
皆さんは「たたら」ってご存知ですか?
「たたら」とは、鉄を生産する技術のことなんです。
鉄の生産は、古代より日本全国で行われていました。
特に中国山地の山には、砂鉄が多く含まれていることや木炭の生産をする炭焼きが盛んだったことなどの条件が整っていた為に、盛んに行われました。
まして江戸時代に入ると、松江藩が産業として奨励したこともあり、田部家、糸原家、桜井家が中心となり生産されました。
「もののけ姫」の作品中には「たたら製鉄」が題材として取り上げられました。これは、特に奥出雲地方をモデルにしているともいわれています。
この製鉄法を簡単に紹介すると、次のようになります。
粘土で造った炉(ろ)に砂鉄と木炭を交互に装入して、吹子(ふいご)で風を送り木炭を燃焼させて砂鉄を溶解・還元して鋼(はがね)を作る日本古来の製鉄技術です。
「たたら製鉄」は、現在の製鉄技法と違って、低い温度で精錬するため、非常に純度の高い鋼(はがね)を造ることの出来る製鉄法です。
火を入れてから三日三晩をかけて操業されます。
鉄の硬さは、そのとき含まれる「炭素(たんそ)」の量で違うそうです。
そして、生産された鉄の塊(かたまり)は鉧(けら)と呼ばれています。
その中心部にあるの「玉鋼(たまはがね)」と呼ばれる純度の高い鋼が含まれていて、これを原料として日本刀などが作られるんです。
現在では、財団法人日本美術刀剣保存協会が、ここ奥出雲町にある鳥上木炭銑工場で毎年冬操業されるだけとなりました。
そんな、歴史深い「たたら」の魅力を展示しているのが
安来市、雲南市、奥出雲町の2市1町の共同プロジェクト「鉄の道文化圏」の
展示施設の一つ「奥出雲たたらと刀剣館」です。
ここでは、たたら操業を判りやすく展示してあります。
「本場」と呼ばれる鍛冶職人の作業風景をジオラマを使って展示してあり、当時の様子が伺えます。
また、メインの「たたら炉」のレプリカは、「たたら炉」の秘密を実物大で展示してあり大迫力です。
一番の特徴は、炉の地下構造を忠実に再現してあることなのです。
たたら製鉄で重要なのは、湿気を防ぐことと保温性を高めることだそうです。
舟形の粘土の炉は崩され、重さ2.5~3tに成長した鉧(けら)が取り出されます。
この中から約1tの純度の高い「玉鋼」が取れるそうです。
こうして、造られた玉鋼は、全国の刀匠に配られ、日本刀の原料として使われるのです。
奥出雲には、神話から実際の産業まで話題が豊富です。またの機会にもう少し他の話題も掘り下げてみたいものです。