ハダル@矢野です。
松江市では、大雪注意報が出ていただけに今朝は3cmくらいの積雪になりました。
奥出雲町では、45cmとか、中国山地では、積雪が多いようです。
今年もあと10日余りとなりましたので、しめ縄・しめ飾りの意味と由来を説明しますので、ご参考にして下さいね!
最近では、少し違ってきていますが、本来はこういうものだと思って下さい。
そもそも正月行事というのは、年神様という新年の神様をお迎えするための行事です。
年神様は家々にやってきて、生きる力や幸せを授けてくださると考えられています。
そこで、お正月が近づくとしめ縄やしめ飾りを施し、年神様を迎える準備をしますね。
しめ縄(注連縄)には、神様をまつるのにふさわしい神聖な場所であることを示す意味があります。
しめ縄が神の領域と現世を隔てる結界となり、その中に不浄なものが入らないようにする役目も果たします。
その由来は、天照大神が天の岩戸から出た際に再び天の岩戸に入らないよう
しめ縄で戸を塞いだという日本神話にあるとされ、「しめ」には神様の占める場所という意味があるといわれています。
しめ飾り(注連飾り)というのは、しめ縄に縁起物などの飾りをつけたものをいいます。
代表的なのが、神様の降臨を表す「紙垂」(かみしで/しで)、清廉潔白を表す「裏白」、
家系を譲って絶やさず子孫繁栄を願う「譲り葉」、代々栄えるよう願う「橙」などです。
もともとは、神社がしめ縄を張りめぐらせるのと同じ理由で、
自分の家が年神様をお迎えするのにふさわしい神聖な場所であることを示すために始まったといわれています。
しめ縄やしめ飾りを結界として施すことで、その内側が清らかな場所となり魔除けにもなるため、
年神様が安心してきてくださるわけです。
【輪飾り】も飾っていますか?
細いしめ縄を輪にしたものに、譲り葉や紙垂をつけた小型のしめ飾り。
部屋、キッチンやトイレなどの水まわりに飾るほか、門松と組みわせて飾る場合もあります。
最近では、もう飾らなくなってしまったでしょうか?
最近はモダンなタイプも多く、おしゃれなしめ飾りを手作りする方も少なくありません。
お好きなもので構いませんが、本来の意味を考えると、わらを使ったしめ縄を用いることが大切です。
また、縁起ものには日本の文化が息づいていますので、1つでも取り入れると良いと思いますよ!
マンションでも、玄関ドアにフックをつければ簡単に飾れます。
マグネットがつくドアなら、マグネット式フックがおすすめです。
しめ縄・しめ飾りは、本来は12月13日のすす払い(大掃除のルーツ)が終わり、
年神様をお迎えするのにふさわしい場になってから飾るものでした。
このため、12月13日を正月事始めといい、正月準備を始める目安となっています。
現代なら、大掃除が終わり、年神様を迎える準備が整ってからしめ縄・しめ飾りを飾ります。
大掃除は年末と決まっているわけではありませんから、13日以降早めに飾っても構いませんが、
今はクリスマスが過ぎた25日以降に飾り始める方が多いようです。
ぎりぎりにならないよう、28日までを目安にすると良いでしょう。
なお、29日は「二重苦」「苦」に通じるので縁起が悪いとされ、31日も一夜飾りになるので避ける風習があります。
こうして正月の年神様をお迎えし、松の内(1月1日~7日。地域によっては15日まで)を過ぎたら外します。
松の内が7日までの場合、一般的には7日(7日の七草粥を食べた後など)に外しますが、
日付が8日に変わってから外すところもあります。
でも最近では、4日にはずしてしまうご家庭が多くなってきていますが、本来は
そんなに早くはずさなくてもいいようです。
最後にご存じとは思いますが、しめ縄・しめ飾りを焼く日、捨て方について説明します。
左義長(どんど焼き)では、正月飾り、だるまなどの縁起物、書き初めなどを燃やします。
しめ縄・しめ飾りを外したら、15日(あるいはその頃)に地域や神社などで行われる
左義長(どんど焼き)で焼き、正月行事に区切りをつけます。
左義長に持っていけない場合には、指定の場所に納めると焼いてくださる神社もあるので聞いてみてください。
地域によっては、しめ飾りを回収してくれるところもあります。
また、無理な場合には燃えるごみとして出しますが神聖なものですから、ほかのごみとは別の袋に入れたり、
紙に包んでからごみ袋に入れたり、清酒や塩で清めてからごみ袋に入れたりすると気持ちが良いと思います。
ご参考にしてみて下さい!