宍道湖の夕日を世界に紹介したのは小泉八雲(ラフカデオ・ハーン)でした !
2025年06月18日 14:30
松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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アリア@矢野です。
今年の梅雨入りは、西日本は、少し遅れるとの予報が出ています。
今秋のNHK朝の連続テレビ小説は、小泉八雲の妻セツが取り上げられるということで、
松江市ではそれにちなんだお菓子やおみやげ物などが販売されています。
また、松江市役所の正面玄関では、等身大のセツがお話をしています。
さて、このブログでも再三、紹介しています、文豪小泉八雲(ラフカデオ・ハーン)が世界に発信しなければ
日本でも有数の夕日スポットに認定されていなかったという話題です。
皆さま、ご存じのように八雲はアイルランド生まれです。
この国には日本ほど四季がハッキリとしていなかったのでしょう。
そもそも、四季の変化を求めて来日したと言われています。
しかも、山陰の松江に縁があったのも偶然ではなかったのではないでしょうか。
八雲が松江に来松した、明治23年ころの宍道湖は現在と少し様子が違います。
JR山陰本線より宍道湖側や白潟公園(県立美術館のあるところ)や松江宍道湖温泉街などは昭和30年頃に
干拓事業により新たに陸地となったところです。
宍道湖南側の円城寺傍のそば屋さんからめでるのが一番いいと言っていたらしいです。
現在は、その蕎麦屋さんは、残念ながらあありません。
が、現在は嫁島卸団地の建物があり見通せなくなっています。
県立美術館から見る夕日を八雲はどう評価するのでしょうね。
当時、八雲は刻々と変わる夕日が湖面に映る様を以下のように表現しています。
私の前には広々として美しい湖が、柔らかい光でにぶくかがやいて眠っている。
…くすんだ濃い紫の靄が幅広くたなびき、朦朧とかすむ紫が
更に中天(ちゅうてん)に向かうあたりは薄く淡い朱やかすかな金色になり、
それがまた仄(ほの)かにも淡い緑色)を経(へ)て、青空の青さに溶けこむ。
/仄かに淡い夕暮れの色は五分ごとに変わっていく。
すべすべした玉虫色絹布(たまむしいろけんぷ)の色合(いろあ)いや
陰影を思わせて色という色が不思議なほどに目まぐるしく移り変わる。
(小泉八雲『神々の国の首都』より、森亮訳)