JR西日本との意見交換会に参加してきました-2
意見交換会の2回目です。広駅での介助実習に引き続き意見交換会が行われました。
今回は主としてJRの職員さんより頂いた質問にお答えする形となりました。
まず、介助実習を受けて「車椅子の介助方法」についての質問がありました。
例えば、階段昇降やスロープ介助の際、車椅子は前向きが良いのか、
後ろ向きが良いのか?
車椅子の参加者からの答えは、「介助を受ける人に確認してほしい」
というものです。これは、「車椅子利用者」とひとくちにいっても、
車椅子の形状や体の状態、必要なサポートの形は様々だからです。
また、介助する人にも、できること、できないことがあります。
ですからお互いにコミュニケーションを図ることが非常に大事です。
あるいは、場面や人によっては介助が必要ないこともあるので、
お手伝いがいるかどうかを含めて訊いてほしいという指摘もありました。
また、そもそも利用にあたって多くの介助を必要とする(利用しにくい環境)
など、ハードルが高いと申し訳ない気持ちになり、
利用から遠のいてしまう、という意見も聞かれました。
そのほか、JRを含めて様々な業種でセルフレジの導入をはじめとした省人化が
進んでいることについての質問については、
セルフサービス、無人サービスの利用に必要な機器の操作ができない、
セルフで対応できない事を理由にサービス利用から排除される人が出ない工夫が
必要です。セルフ・無人等、人の手を介さないのであれば、
原則として誰もが他者の手を借りなくても利用でき、
必要な時にはスムーズにサポートを受けられることが望ましいと思います。
さらに、多目的トイレの設置がない駅で、できるお手伝いはありますか?
との職員さんからの質問にたいしては、
お手洗いのやり方や、必要なサポートは人それぞれで、デリケートな部分なので
職員さんにお願いできること、というのはなかなか難しいですね、というのが
私を含め車椅子の参加者の思いでした。
あるいは、直接的なお手伝いをいただくより、安心して利用できるトイレを
整備していただく方が効果的であるとお答えしました。
なお、これから整備をするものについては、
お手洗いは全ての人にとって欠かせないものなので、
「多目的」か「それ以外」かを問わず、快適で安心して利用できるトイレは
どんなものか?という考え方に立って整備ができたらよいと思います、
と申し上げました。
様々な意見を申し上げてはいますが、近年の鉄道は関係者のご尽力もあり、
お手伝いを必要とされる方でも、快適に利用できる環境が整えられています。
折しも、気候の良い秋の観光シーズンです。
お出かけの方は、列車旅いかがですか?
意見交換の機会を設けていただきました皆様にも感謝申し上げます。