雲南市大塔町の海潮のカツラと岩のコラボ!
ハダル@矢野です。改元された年号は「令和」になりましたね。以外な年号でしたの
で、面食らった人も多いのではないでしょうか?
さて、今回は珍しい岩と巨木のコラボの紹介です。
松江市内から県道24号松江木次線を大東方面に向かう途中、左手に「海潮のカツラ
」と記された標識が目に入ります。指示標識どおり向かい、100m程行くと日原(
ひばら)神社の鳥居横に巨大な御神木のカツラが悠然とそびえています。 樹齢千年
を経たと言われる巨株より主幹は朽ちていますが、7、8本の支幹が勢いよく伸び茂
っており、神域の荘厳さを引き立てています。樹高は、約30m、幹周り20m(枝
葉は東西南北にほぼ30mの範囲で拡がっています)で、昭和12年には「海潮のカ
ツラ」として、国の天然記念物にも指定されています。春先(3月20日前後)に僅
か3日間という短い期間に紅色の気品のある小さな花を咲かせると言われています。
是非、一度観賞したいものですね。
また、社殿の周辺には、石英岩が露出した岩石があり、天候の具合では、周囲の樹木
など景観を鏡のごとく写し出すことから「鏡岩」と言われています。
【日原神社御由緒】
当社は出雲風土記所載の神社にして御祭神大日霊貴尊(おおひるめむちのみこと)、天
之日腹大科度美神(あめのひばらおおしなどみのかみ)、若盡女神(わかつくしめのか
み)を祀り古くより伊勢宮、伊勢大明神、日原大明神とも称され俗に鏡の宮ともいわ
れ延命息災、五穀豊饒、産業の守護神、安産の守護神として信仰をあつめてまいりま
した。
御祭神の大日霊貴尊は天照大神の別名で日本の総氏神様、皇室の御租神として伊勢の
皇大神宮にお鎮まりになっています。こうした御祭神から伊勢宮、伊勢大明神と呼ば
れていました。
天之日腹大科度美神は大国主神の後裔、布忍富鳥鳴海神(ぬのおしとみとりなるみの
かみ)の妃、若盡女神の御子神として此の地「日の原」にて御誕生になり、この地に
御鎮まりになったと伝えられています。その誕生の折り、産湯池の水を汲み産湯とし
お使いになられたと伝えられます。
藩主松平齋貴公、出雲国内名社参拝の折り、大原郡では当社と諏訪大明神に御参拝に
なり、幣帛料百疋御供になり藩主松平公の参拝は再三に亘ったと伝えられます。
【鏡の岩】
社殿の周辺に鏡岩と言われる石英岩が露出した岩石があり、天候の具合で、周囲の樹
木など周りの景観を鏡のごとく美しく写し出すので「鏡の宮」と呼ばれています。
住所 雲南市大東町中湯石1446
アクセス 車/出雲大東駅から約15分 松江西ICから約20分
島根県内にはこのような巨樹巨木がたくさんあります。巨樹巨木を探し訪ねる旅は
、幸運をもたらしてくれるかもしれませんね。