出雲の涼を求めて~「秘境の滝」で涼を~ 安来・鷹入の本滝「秘境の滝」で涼を
ハウル@矢野です。
お盆休暇も終わって、一時の猛暑はないもののまだまだ残暑厳しき折、今回も涼を探しに行きたいと思います。
その地は、安来節で有名な島根県の東端、鳥取県日野郡との県境、安来市伯太町上小竹にある滝壺です。
鷹入の滝は、鳥取県との県境にある標高704mの鷹入山の中腹にある三段の滝で、「島根の名水百選」、「平成の名水百選」「秘境地としてすばらしい名水部門全国第2位」(環境省)に選ばれています。
小川に沿ってなだらかな道を行くと杉木立、奇岩を経て約15分で滝に着きます。この道はよく整備されていますので老若男女を問わず安心して散策が楽しめます。
本滝の高さは10m、木々に被われた薄暗い岩壁の中を一気に落ちます。滝壺の前には伝説の女神を奉ずる祠があります。二の滝、三の滝は明るく水が輝き、三の滝の前には東屋が、対岸には平成元年八月に地元の人々によって建立された「ほほえみの像」があり私たちを迎えてくれます。
春には、駐車場付近の桜の花も楽しめます。また、滝や周囲の小川では、春から夏にかけて子供の水遊びや緑陰、涼風を求めての散策にちょうど良いといったところです。
毎年8月13日には地元上小竹連合自治会の皆さんにより手作りの祭り『滝まつり』が行われ、そうめん流しやマスの掴みどりなどで多くの人で賑わいます。
○鷹入の滝には次のような伝説があります。
今から約400年前、この地に坂根彌藤次という鉄山師が住んでいました。ある日鷹入山で狩りを行い、この滝で昼寝をしていると、夢に女神が現れて「吾は日野の郡の黒坂の滝の女神であるが、近頃、水源に田をこしらえたため不浄で居心地が悪くなった。しかし、住み馴れた処で逃げるのもいやだから、朝の間は黒坂で、陽が昇ってからはこの滝に移り住みたい。」と告げました。そこで彌藤次は村人と話し合い、総出で黒坂の滝神社から女神をお迎えし、この滝にお宮を造り祭った、と伝えられています。
○鷹入の滝自然観察路
所在地
安来市伯太町上小竹本滝(一の滝)
交通案内
1.自動車
伯太川に沿って県道9号(安来伯太日南線)を南下。母里、赤屋を過ぎ、県道本山伯太線より町道久之谷線へ入り、しばらく行くと左側に滝への案内板があります。駐車場は20台分。途中、案内板が何ヶ所も出されているので、それに従えば道に迷うこともないです。
なお、トイレは駐車場及び滝の下の2か所にあります。