土用の日は年4回あるのを知っていますか?
ハウル@矢野です。
運行開始まで1か月を切った、JR西日本の豪華寝台列車・トワイライトエクスプレス瑞風のツアー第2期分の申し込み締め切りが迫っています。山陰での試運転が始まり、各地でその優雅な姿が多くの人を魅了している瑞風です。
ツアー第1期では倍率が68倍だったとか?第2期目の締切日は、5月30日ですので、申込の方はお急ぎ下さい。
さて、土用というと夏を思い浮かべる方がほとんどではないかと思います。土用は各季節にあり、年4回あります。立春・立夏・立秋・立冬をはさんで約18日の期間でいわゆる季節の変わり目の調整にあたります。一般的には立秋前の18日間の夏土用をさします。この期間を暑中と呼び、暑中見舞いを出す時期でもあります。
また、夏土用に入って3日目が晴れれば豊作、雨が降れば凶作といわれています。この豊凶占いのことを「土用三郎(どようさぶろう)」というそうですが、そんなこと、知るわけないですよね。
それでは、2017年はいつなのでしょうか?
冬土用:1月17日~2月3日・春土用:4月17日~5月4日・夏土用:7月19日~8月6日・秋土用:10月20日~11月6日最初の日を「土用入り」最後の日を「土用明け」といいます。
夏の土用は、1年の中で最も暑さが厳しいとされる時期にあたるため、江戸時代にはこの期間の丑の日を「土用の丑の日」と重視し、柿の葉などの薬草を入れたお風呂に入ったり(丑湯)、お灸をすえたり(土用灸)すると夏バテや病気回復などに効き目があるとされていました。
年によっては、土用の期間に丑の日が2回訪れることもあります。この2回目の丑の日を「二の丑」といいます。
2017年は7月25日。二の丑は8月6日です。要するにうなぎを2回食べれる訳?ですね。
実はこの風習、江戸時代の万能学者であり、発明家でもある平賀源内が仕掛けたものだったんです。な~んて事は皆さまはご存じの通りですね。
知り合いのうなぎ屋さんが夏はうなぎが売れないと困っていたのを見て、店の前に「土用丑の日、うなぎの日」という貼り紙をしたのです。うなぎの「う」の字をうなぎにみたてて書いてあるのもうなづけますね。これが大当たりして、土用の丑の日にうなぎを食べる風習となりました。
夏土用の時期に、カビや虫の害から守るため、衣類や書物に風を通して陰干することを土用の虫干しといいます。また、この期間は田んぼに水を入れず、土をひび割れ状態にします。これは雑菌の繁殖を抑える効果があり、根がしっかりと張るんだそうです。梅干しの天日干しもこの時期です。
ここ、大事!!土用にしてはいけないことがあります。
○土を犯してはいけない(土を掘り起こしてはいけない)。
土用の期間は、土を司る土公神(どくしん・どくじん)という神様が支配するといわれ、土を動かしてはいけないとされてきました。今でも、家などを建築する際、土を掘り起こしたりする基礎工事などは土用の期間をはずす方が多いようですよ。
これって、迷信?折角、一生に一度のマイホームを建てるのですからわざわざその日にしなくてもいいですね。でもどうしてもその期間に工事始めをする場合は何日かは神様がお留守の日もあるようですので、よく調べてからにして下さいね。
土用は季節の変わり目ですから、農作業で体調を崩さないようにとの戒めもあると思われます。この期間をはずして田畑の作業をする事になります。