なぜお年玉というの? お年玉の由来ッて何?
ハウル@矢野です。
冬将軍も少し落ち着かれた様子の松江市です。
1月15日と言えば、「鏡開き」でぜんざいを食した方も多いのではないかと思います。
今日は、「お年玉」、「鏡開き」について考えてみたいと思います。実は、この二つは関連深いルーツがあったのです。
なぜお年玉といい、どんな意味があるのでしょう?
現在のお年玉は、目上の人からのお正月のお小遣いになっていますが、じつは正月行事本来の深い意味があるのです。
お年玉の由来を知ると、少し考え方が変わるかもしれませんよ。現在のお年玉はお金が主流ですが、もともとはお餅でした。
でも、単なるお餅ではありません。お正月に2段重ねのお持ちをお供えしますよね。7日ころまでお供えします。それは、1月1日に歳神様がお越しになり7日にお帰りになります。その際にこのお持ちにこの家に住む人に一年間の健康や運など、もっと言うと魂を授けていかれます。魂なんていうとちょっとひく人もいますがこれは真剣な話です。
別な言い方をすると生きる力、気力だと思ってください。つまり、毎年一年分の力を授かると考えられていたのです。
そもそも一連のお正月行事というのは、新年の神様である「年神様」を家に迎えて・もてなし・見送るための行事です。年神様は、新しい年の幸福や恵みとともに、私たちに魂を分けてくださると考えられてきました。
つまり、お年玉は「年魂」を分けていただくものでした。
ここまでくるともうおわかりですよね。お年玉のルーツは鏡モチを家族に分け与える事だったのです。
でも、いつ頃からお持ちがお金になったのでしょうね。お金をお年玉としてもちっとも由来は感じてきません。
また、同時に、年を取らせてくれる精霊が餅に宿ることでもありました。
では、鏡餅の鏡の意味は?
なぜ鏡というのか、なぜ丸いかというと、実は色々な説があります。丸い神聖な鏡の形にして、神鏡の代わりにした。心臓の形をあらわしている。丸く円満な人間の魂をかたどっているなどあります。
このようなお話をお正月に子どもたちに伝えるのも私たち大人の役目かもしれませんね。