「宍道湖七珍」とは?
ハウル@矢野です。秋、本番ともなれば「食欲の秋」がむくむくと活発化してきます。今回は、旅行の一番の楽しみは、やっぱり食べることですね。
ここ松江は、松江藩第7代藩主の松平治郷(松平不昧・茶人)の時代よりお抹茶です。それにつれて和菓子が有名などです。
以下に少し銘菓をあげてみます。若草、山川、八雲小倉(やくもおぐら)出雲三昧(いずもさんまい)・・・です。
ところで、お酒では、「李白」「簸上正宗」「豊の秋」「國暉」「王禄」などなど沢山あります。
お酒をおいしく飲もうとすれば、魚介類がいかに引き立ててくれるかですね。
さて、前置きが長くなりましたが、ここからです。
「宍道湖七珍」とは宍道湖で取れる代表的な魚介類のことです。自慢のところを7つ選んだ訳です。
宍道湖七珍は「すもう(相撲)あしこし(足腰)」と覚えます。
ご存じでしたでしょうか?
宍道湖ではヤマトシジミの他、多くの魚介類がとれます。
代表的な7種の魚介類は「宍道湖七珍」と呼ばれ、江戸時代の昔から親しまれてきました。これから季節折々の湖の幸は周辺地域の豊かな食文化を育んできました。
以下に順番にご紹介してみます。
スズキ スズキ
スズキは海の魚ですが、春から秋には宍道湖・中海にたくさん入って来ます。和紙で包んで焼く「奉書焼き」は松江の名物料理として有名です。小さいものはセイゴと呼ばれています。
ヨシエビ(モロゲエビ) ヨシエビ(モロゲエビ)
ヨシエビは汽水に住むエビで宍道湖ではモロゲエビと呼ばれています。ただ、ヨシエビは塩分の濃い所を好むため、実は宍道湖ではあまりとれません。宍道湖で捕れるエビは多くがテナガエビです。
ウナギ ウナギ
宍道湖にはウナギも多く住んでいます。夜行性で昼間は護岸の石の間などに隠れています。延縄や筌で漁獲されます。宍道湖の天然ウナギの蒲焼きは絶品です。
あまサギ(わかさぎ) ワカサギ
宍道湖のあまサギは松江の冬の名物です。天ぷらや照り焼き、煮付けで食べられます。
わかサギとも呼ばれています。
ヤマトシジミ ヤマトシジミ
宍道湖の名物といえば第一にシジミですね。
みそ汁にした時のうま味は何とも言えないおいしさです。松江に宿泊されると必ずといっていいほどちゃんと出てきますよ。
コイ コイ
コイは淡水の魚ですが、宍道湖の塩分は比較的薄いのでコイも多くとれます。大きなものは全長1m以上になります。宍道湖のコイ調理は冬季の卵をまぶした糸作りなどが有名です。
シラウオ シラウオ
ワカサギと並ぶ宍道湖の冬の名物です。生や酢の物、吸い物でいただきます。生きている時の体は透明です。生きたまま飲み込む踊り食いも有名な食べ方です。
そのほか、島根半島の漁港から朝どれのお魚も生きが良くご満足いただけることと思います。
番外編では、ぼてぼて茶、鯛茶漬け、出雲そば(割子そば)も松江を代表するメニューです。お越しの際には、一度ご賞味下さい。