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松島観光の目玉と言えばやはり、松島湾内周遊でしょう。幸い、松島海岸に係留されていた船も含め大きな被害も無く、直ぐにも運用可能だったのですがオカの施設がやられてしまい、インフラの整備に併せて5月1日再開しました。
現在観光船は「丸文松島汽船」が松島~塩釜往復と湾内周遊を一日6~7本、「松島島巡り観光船企業組合」が湾内周遊、一日7本それぞれ毎時ジャスト00分に出航。
開業当日は地元テレビ局をはじめマスコミが集中し、それこそ久々のお祭り騒ぎだったそうです。乗船客も運航前には昨年の一割と悲観的な見通しでしたが、実際は8割に達し予想以上の人出にみんな大感謝とのこと(5月4日付、毎日新聞)。何はともあれメデタイことで、これからもコンスタントにお客様が来て下さることを願うばかりです。
さてこちらの取材に戻りますと、運航を間近に控えて「松島海岸レストハウス」脇には仮設の案内所ができ用意万端でしたが、塩釜港の客船ターミナル「マリンゲート塩釜」は津波で酷く損傷し、当面は船客の乗降設備主体に復旧工事を行い徐々に館内を修復して、テナントの営業再開を目指したいとのことです。
実際に行ってみたところ、瓦礫の撤去はほぼ終わったものの未だ完全ではなく、ビル自体も立入禁止でしたが、1日以降は1階のエントランスホール、旅客待合所中心に物販屋台やレストランで特別メニューの食事もとれるようになりました。
毎年7月の「海の日」に開催される「塩竈みなと祭り」で主役を務める二艘の御座船も、津波襲来時係留されていた桟橋から流されて岸壁に乗り上げてしまい、御覧のような有様で今年の祭り開催は未定ながら是非再就役してほしいものです。
客船については、「観光船企業組合」がバリアフリー対応の大型観光船、「丸文」は湾内周遊の一部がバリアフリー対応、塩釜間は一般の観光船ながら第一甲板へ車いすで乗船可能、いずれもスタッフが乗降の手伝いをしてくれます。
敢えて付言しますと松島~塩釜、「マリンゲート」からの乗降はあまりお薦めできません。桟橋の傾斜が急なこと、建物へ行くのに段差があること、建物から海岸沿いは歩道の整備が未だ終わっていないこと、松島間と車の回送をどうするか等諸々の問題があります。それと「マリンゲート」に近いJR本塩釜駅は修復が完全でなく、トイレは仮設で改札からホームへのエレベーターも使用できないなど車いすの駅利用は全く不可能。
やはり湾内周遊は松島発着が間違いないところでしょう。
「レストハウス」も「マリンゲート」も既にバリアフリー調査は終了し、本文へアップはできるのですが再度現地へ赴き、状況を判断した上で公開致します。
--まだ続く--
※写真説明
右:松島海岸、観光船仮事務所。右側は二社の案内所兼乗船券売り場、左側は「松島観光協会」案内所。待合所はないので桟橋前で乗船案内を待つことになりますが、雨の日はちょっと・・・。
中:マリンゲート塩釜。桟橋から見たところで、撮影当日はあちこちで修復作業中でした。
左:岸壁に乗り上げてしまった御座船「竜鳳丸」、左手の「鳳凰丸」は見た目無事のようですが・・・。
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