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松島海岸地区の車いす対応公衆トイレは10箇所ほどありますが、前にも述べましたように殆どが津波による被害で一般の方にとっても、使用出来ないなのが観光客にとっては悩みの種。
5月1日現在、公衆トイレで一般・車いす共々利用できるのは観光桟橋にある「レストハウス」だけです。
お奨めできるのは営業再開した観光・物販施設の、「マリンピア松島水族館」、「瑞巌寺(宝物館)」、「みちのく伊達政宗歴史館」、「松島さかな市場」に車いす専用トイレがあり、観光客にも場所が分かりやすく利用しやすい。但し「マリンピア」と「瑞巌寺」は入場料がかかりますので詳細はバリアフリー情報本文をご覧ください。
「歴史館」のトイレは売店側にあるので、店員さんに断りをいれればそのまま利用可。すぐ隣の「さかな市場」は1階が閉鎖中で、2階の食堂・売店外側にあるトイレを利用することになりますが、一階入口脇にエレベーターがあるので車いすの方も入店容易です。なお、「さかな市場」は現在、バリアフリー情報非公開ですが、近々公開を予定しています。
次に、旅行に付き物の「泊まる」ですが、全国有数の観光地だけに民宿から高級リゾートホテルまで沢山の宿泊施設があり、バリアフリー対応の旅館もあるものの、残念ながら再開した箇所は5月1日現在10数箇所程度にとどまり、大手の旅館は全て満員の状態です。
これは旅行客よりも、被災者の方々や全国からの災害支援部隊の受け入れによるもので、どこの旅館でも宴会場を含め、全て寝起き出来る所は目一杯使用していて、とても一般のお客様を受け入れるだけの余裕が無いというのが実情です。
「ここまで延々と松島案内をしていながら何だ!」と怒られそうですが、三陸沿岸に最も近く、かつ大多数の復旧支援部隊を収容できる基地は松島以外に無いので、ぜひご理解頂ければと思います。
と言う事で、松島はあくまでも観光地として訪れてもらい、宿泊は仙台または秋保温泉というパターンが目下の所ベターです。確かにどちらも同じ理由で部屋は大層混雑しているのですが、まだ松島に較べればバリアフリールームも含め宿泊は「何とかなる」状況です。
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※写真説明
右:レストハウス、津波の被害で閉鎖しているが裏側のトイレは何とか使えるようになった
中:マリンピア松島水族館、最も早く営業再開した施設のひとつ、再開準備中にケープペンギンの赤ちゃんが孵化し明るいニュースになった
左:松島さかな市場、正面に見える階段裏にエレベーターがある
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