一言コメント:
呉バリアフリーツアーセンターは、広島県呉市の「NPO法人呉サポートセンターくれシェンド」のスタッフが自主運営しているツアーセンターです。呉市内の観光バリアフリー情報の発信や、相談業務などを行っています。
法人事務の傍らで運営している小さなツアーセンターですが、たくさんの方に呉に来ていただくことができるように頑張っていきたいです。
10/19に行われたJR西日本との意見交換会、その2回目です。
呉・広駅構内の設備見学、階段昇降訓練を受けて行われた意見交換会では、
障害当事者、JRの職員さんの双方から活発に意見や疑問が出されました。
例えば、車椅子利用者への介助のコツについて。
一口に車椅子といっても、利用者の年齢、体格、状態は様々です。
ちょっとした介添えで済む人もいれば、そうでない人もいる。
訓練では、車椅子とそこに乗った人だけを上げ下げしました。
実際の利用では、車椅子に荷物が付いていることも多いでしょう。
係員の人にも、男性、女性、体格の良い人、細い人、若い人、ベテラン
いろいろいます。そうした意味で、人の手による介助は、
介助する人、される人がどんな人か?ということで、
必要なこと、できることが変わってきます。
そこで介助の際は、声かけと確認が大事になります。
この辺、車椅子に乗っている側にとっても発見があったので、
それはまた日を改めたいと思います。
階段昇降は、技術として知っておくことは大事なのですが、
利用者にとっても、JR職員の人にとっても負担が大きいですから、
あくまで非常手段です、ということはお話させていただきました。
駅の設備についてはいかがですか?という質問もありました。
多目的トイレの整備に始まり、エレベーター、アクセス経路など、
ハード面の整備は進んでいます。車両についても、ホームとの隙間や段差が
徐々に小さくなり、車椅子のまま乗車できるスペースが備えられるように
なってきています。今後の方向性としては、社会情勢や財政制約なども考慮しつつ、
長期的には利用者にも職員さんにも快適で安全に利用できる、働ける駅がよいと思われます。
意見交換会を通して、車椅子の方にとって、鉄道をより「身近に感じた」
JR職員の方にとっても、「直接、生の声を聞き、体験することができてよかった」
ということで、ご一緒することができ、よい機会を頂きました。
呉市車椅子九嶺クラブの皆様、JR西日本 呉駅・広駅の皆様
ありがとうございました。
瀬戸口です。朝晩ひんやりしてきましたね。10/19、JR西日本さんが
地域の様々な障害当事者団体と行っている意見交換会に参加しました。
今回私は、呉市で活動する「呉市車椅子九嶺クラブ」さんに
お声がけを頂いたものです。
意見交換会には、呉市車椅子九嶺クラブの会長さんや理事さんをはじめ、
JR呉駅、広駅から多くの職員さんにもご参加頂きました。
意見交換会に先立って、呉駅・広駅の駅設備やバリアフリー化の状況について
見学と、駅係員の皆さんによる、車椅子の階段昇降訓練がありました。
設備面で言えば、呉、広両駅ともJR呉線の代表的な駅であり、
プラットホームへのエレベーター設置や、車椅子で利用しやすい
アクセス経路など、整備の進んでいる駅です。
階段昇降訓練やホームでの車椅子走行体験では、JRの職員さんにも、
車椅子に乗っていただきました。生身の人間を乗せた車椅子を、
人力で上げ下げするのは、なかなかの重労働です。
何の変哲もないように見えるプラットホームも、排水用の傾斜がついていたり、
跨線橋、屋根の支柱、ベンチなどの構造物が設置されています。
列車発着時には、乗降客の流動もあり、車椅子の操作には何かと気を使います。
長くなってきたので次回へ続きます
備北丘陵公園の3回目、花の広場ときゅうの丘です。
お腹がいっぱいになったところで、季節の花が楽しめる
「花の広場」を目指します。
途中、ゆるい坂と地下道がありますが、電動カートで楽々。
車椅子の上には私よりも体重の軽い息子とあって、妻も楽だったようです。
地下道の長い上り坂を抜けると、一面のコスモス。高原の風にゆれる紫色の花が
秋の高い空によく映えています。 今が見頃のようです。
元々は9月に行く予定でしたが、台風で先延ばしにしてよかったかも
しれません。 花の広場の真ん中には展望台があります。
床下は日除け、風除けを兼ねた休憩スポットになっています。
展望台は車椅子やベビーカーでもアクセスができるよう、スロープが
ついています。なお、電動カートは展望台進入禁止です。
(写真のスロープが「花の広場」の展望台です)
そして、メインイベント「きゅうの丘」の大型遊具です。すべり台をはじめ
様々な遊具が一緒になった複合遊具です。対象年齢は3歳〜12歳となっています。
遊具を見るなり息子は走り出し、あっという間に遊具の上へ。
ちなみに、備北丘陵公園のWebを見ると、きゅうの丘の遊具は
「身障者の方も遊べる」と記載があります。
実際、遊具の入口にある看板でも、バリアフリー対応遊具の名前の横には
車椅子のマークがついており、入口から遊具までつながる木製スロープが
ついていました。遊具ではたくさんの子ども達が遊んでいます。
車椅子の取り回しにはご注意ください。
今回利用したのは、広大な備北丘陵公園のほんの一部です。
一日では足りません。
ほかにも、スポーツやアスレチックが楽しめる「つどいの里」
湖畔でピクニックやドッグランが楽しめる「みのりの里」
豊かな里山の自然を体感できる「いこいの森」
キャンプ場「備北オートビレッジ」など
楽しみ方はいろいろです。
再訪して、ほかのエリアもご紹介できたらと思います。
今回主に利用したのは、中入口からほど近い里山文化体験エリア「ひばの里」、
季節の花を楽しめる「花の広場」、 そして大型遊具のある「きゅうの丘」です。
「ひばの里」は古い里山集落を模したエリアで、農家や工房などが建ちならび
様々な体験教室が開かれています。
今回は「やきもの工房」で開催されていた「苔玉づくり教室」(有料)に
参加しました。電動カートは屋外に停めて車椅子に乗り換えます。
入口は少し段差があり、靴を脱いで入るようになっています。
季節の花や野草など、材料となる植物を選び、苔を巻いていきます。
時間にして30分。主に体験したのは妻ですが、私もやればよかったなぁ。
このほか、農家ではわら細工作りやきのこのおこわづくり体験なども
あったようで、家族連れなどで賑わっていました。
体験教室その他のイベント情報は備北丘陵公園のWeb上に
イベントカレンダーが掲載されています。
食事ができる場所としては、「中の茶屋」、「湖畔レストハウス」があります。
(湖畔レストハウスは土・日・祝・イベント時に営業)
今回は「中入口」や、「ひばの里」からも近く、Webでスロープを確認していた、
「中の茶屋」へ入ります。 ここでも電動カートは屋外に停めます。
カートの鍵を忘れず携帯しましょう。
「中の茶屋」は山小屋風なんでしょうかね。大きくて室内もゆったりしています。
うどん・そば・定食など、食券式のセルフサービスです。 椅子は動かせます。
多目的トイレはビジターセンター(中案内所)を利用するとよいでしょう。
おはようございます。いよいよ秋ですね、日差しの下でも風が冷たいこの頃です。
気温が落ち着き、秋晴れが心地よいこの季節はお出かけにピッタリです。
ということで、今回は広島県の北部、庄原市にある国営備北丘陵公園に
行ってきました。
呉市からは車で高速を使わず約2時間半、お昼少し前に到着しました。
「中入口」ゲートから入場。入場料は大人450円ですが、
ゲートで障害者手帳を提示すると、本人1名と介助者1名が
入場料・駐車料金免除になります。
車はゲートすぐの第1駐車場に入庫、多目的駐車枠はたくさんありました。
「中入口」の園内入口からビジターセンターまではタイル舗装、上り坂です。
ビジターセンターでは、車椅子・ベビーカー、電動カート(シニアカー)の
貸出があり、今回私は電動カートを借りました。電動カートは4輪で
市販もされているものです。貸出は無料でしたが、1回2時間、
延長の際はビジターセンターに戻って書類にサインをします。
なお、電動カートを利用する際は介助者の随伴が必要です。
自分の車椅子はお願いすれば預かっていただけるそうですが、
飲食店含めカートでは入れない建物が多くあることから、
車椅子には息子を乗せて移動しながら必要に応じて乗り換えました。
このほか、蒸気機関車を模したロードトレイン(有料)や、
長距離歩行が困難な方向けの「思いやり号」という乗り合いカートが
運行されています。
多目的トイレは園内各所にトイレ棟があり、どこにいても安心です。
「その2」に続きます。