一言コメント:
呉バリアフリーツアーセンターは、広島県呉市の「NPO法人呉サポートセンターくれシェンド」のスタッフが自主運営しているツアーセンターです。呉市内の観光バリアフリー情報の発信や、相談業務などを行っています。
法人事務の傍らで運営している小さなツアーセンターですが、たくさんの方に呉に来ていただくことができるように頑張っていきたいです。
こんにちは瀬戸口です。よい季節になりましたね。
ゴールデンウイークですね。お出かけの予定を立てている方も
多いのではないでしょうか?長いお休みを取って普段なかなか行けない遠方へ
行くのもよいですが、私が最近気になっているのは美術館や博物館です。
美術館や博物館は、公共施設としてある程度バリアフリーの目星がつき、
入館料の割引がある場所が多いという点で、障害のある方にも
アクセスがしやすいといえるでしょう。
加えて、最近では美術館・博物館を訪れるすべての人が楽しめるよう
展示内容や展示・観覧の方法を工夫する「ユニバーサルミュージアム」の動きが
少しずつ出てきています。
たとえば、企画展に関連するギャラリートークやセミナーに
手話通訳が付くようになったり、ワークショップも参加者募集の際に、
参加にあたって必要な配慮を尋ねることをはじめ、
展示や解説のケースを車いすでも見えやすいようレイアウトしたり、
収蔵品やそのレプリカに触れられる触察展示、
アプリや携帯端末を用いたVR(仮想現実)、AR(拡張現実)、
オンライン上の美術館・博物館など全国で様々な取り組みが行われています。
休みの日の過ごし方として、「一日休養、一日教養」ということが
言われたりします。もとは松下電器産業の創業者である松下幸之助さんが
週休二日制を導入するにあたり語ったものだそうです。
「よい仕事のためによい学びが重要」と理解する向きも多いようですが、
仕事に限らず、生活に彩りと広がりを持たせるにも「学び」は大事です。
こと障害のある人々に関して言えば、学校教育を終えると、
社会の中で「教養」に触れられる場はそれほど多いとは
言えないように思います。そうした意味で、地域の美術館・博物館が
ユニバーサルな場所になることで、そこに関わるひとりひとりが
そこで出会う人々に、知っている事やまだ知らないことに
自分の暮らす地域や、様々なことに関心を抱きつながっていける場所に
なるとよいな、と思います。