一言コメント:
呉バリアフリーツアーセンターは、広島県呉市の「NPO法人呉サポートセンターくれシェンド」のスタッフが自主運営しているツアーセンターです。呉市内の観光バリアフリー情報の発信や、相談業務などを行っています。
法人事務の傍らで運営している小さなツアーセンターですが、たくさんの方に呉に来ていただくことができるように頑張っていきたいです。
おはようございます。瀬戸口です。10月に入り、ようやく秋ですね。
さて、10/14(土)に県立産業会館で開催された
『福祉用具フェア&セミナーinひろしま2023』を見てきました。
一般社団法人 日本福祉用具供給協会 中国支部 広島県ブロックの主催で、
福祉機器の製造、販売を手掛けるたくさんの会社が出展していました。
一般ユーザーも見学可能でありがたい限りです。
展示内容は、高齢者福祉を主なテーマとしていたようで、車椅子や浴槽、ベッドと
いった用具をはじめ、福祉施設の運営を支えるICTやロボットなど、様々なものが
出展されていました。
会場到着が遅くなったこともあり、今回、私は車椅子関係を
メインで見て回りました。
例えば、モルテンの車椅子。(写真1枚目)
グッドデザイン賞を受賞したスタイリッシュな車椅子Wheeliy(ウィーリィー)
展示されていたのは、Wheeliy Home Careという、自操可能ながら
介助もしてもらいやすいタイプのものでした。いや、これホントにオシャレです。
乗り心地を良くするために車体剛性にもこだわり、
小回りが利いて、スイスイ動くとメーカーの人も胸を張ります。
WheeliyシリーズにはHome Careの他、自操式のWheeliyと電動アシストが
付いたパワードライブもラインナップされています。
車椅子のデザインということでは、松永製作所、日進医療器さんの
出展ブースも見てきました。今回は松永のMPシリーズは
出展が無く、こちらも介助車仕様メインの展示でしたが、
介助車も負けていません。見せていただいた車両は、
介助メイン(自操兼用)ながら、介助オプションを取り外せば
軽快車に勝るとも劣らないと松永ブースのスタッフさん。(写真2枚目)
こちらも車体剛性を確保して振動に強く、スムーズな乗り味を追求しています。
背中のシートが高く、着座姿勢が安定します。精悍なブラックデザインも
よいですね。
シンプル、丈夫で使いやすい車椅子の日進さんブース、
「良かったらどうぞ」、頂いたカタログを開いてみると
AS,MS,ASRシリーズなどのアクティブ車もラインナップされています。
オプション設定ですが、モデルによってはスピナジーの軽量ホイールや
見る角度で色が変化する特殊塗装の「マジョーラ」の設定がある!!
(スポーツカーや特別限定車に設定されることの多い色です)
ここまでくると、車椅子選びも自動車選びに似てきます。
このほか、ピジョン タヒラの「ロックアシスタⅡ」シリーズには、
移乗介助の際の転倒、落車予防に役立つ、「自動ブレーキ機能」が
搭載されており、座席を離れると作動し、着座すると解除されるように
なっています。(写真3枚目)
青いシートクッションもオシャレです。
今回の展示会は、車椅子についていろいろ発見があったように思います。
メカニズムの違いはありながらも、自動ブレーキ機能を採用する
メーカーは多いようで、これからの標準機能になるのかもしれません。
車椅子を操作するハンドリムに幅広タイプを採用するモデルも
ありました。好みの問題や、少々慣れるまで時間は必要かもしれませんが、
漕ぎやすさや手指の巻き込み防止などのメリットがあります。
車椅子をデザインで選べるようになったのも良いことだと思います。
車椅子の素材、機能、デザインの進歩を思えば、特別な人が使う特別な道具から、
使う人の暮らしに寄り添う「生活用具」になってきているのかもしれません。