一言コメント:
呉バリアフリーツアーセンターは、広島県呉市の「NPO法人呉サポートセンターくれシェンド」のスタッフが自主運営しているツアーセンターです。呉市内の観光バリアフリー情報の発信や、相談業務などを行っています。
法人事務の傍らで運営している小さなツアーセンターですが、たくさんの方に呉に来ていただくことができるように頑張っていきたいです。
おはようございます。瀬戸口です。寒いですね。
さて先日、呉市内で「自動運転バスの実証実験」があり、
体験乗車もできるということで行ってきました。
今回の実験は、自動運転機能を搭載したバスによる公道での走行実験と
いうことで、ドライバーは乗っていますが、実験走行区間では
車載カメラやその他支援機器を利用した自動運転を行っていました。
走行ルートは、呉市役所→JR呉駅→呉中央桟橋→本通3丁目→呉市役所で、
幅広で直線区間が多いながら、交通量も多いルートでした。
今回乗車した車両はBYD(ビーワイディー)社のJ6という小型電気バスです。
実験車両は自動運転装置や観測機器の搭載など改装されていたようですが、
車両そのものは既に国内のバス会社でも導入されているようです。
乗り口に反転式スロープ、車椅子スペースは一か所で座席は壁際に跳ね上げます。
走り出してみると、加速はショックもなくスムーズでした。
停車時にブレーキが強く、少し「カックン」としましたが、
走行自体は、設定速度に達すれば定速で走行し、揺れも少なく
乗り心地はよかったです。
バスというより、電車に近い感覚です。
それから、私が思う今回の実験における最大の収穫は、「停留所での正着」です。
「停留所での正着」というのは、停留所にバスを寄せて停めることです。
自動制御による正着停車が、幹線道路やターミナル以外の停留所でもできるように
なれば、誰にとっても利用しやすくなるように思います。
気になった点としては、バス自体は停留所に正着できるのですが、
停留所前後の駐車車両や、ほかの車両による追い抜き等をみていると、
今後、普及をめざすのであれば、車両の制御技術だけでなく、
道路や建物についても、自動運転の車両の走行のしやすさや
正着性を活かす造作が必要になるでしょう。
今回の実験を契機として、車両・道路・建物の各部はもちろん
交通システム一体として、より利用しやすくなるとよいな、と思います。