松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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松江/山陰バリアフリーツアーセンター の活動状況や、各種お知らせを掲載します。

松江市には開館時間が日没の30分後までという美術館があります!

2017年08月28日 12:01   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハウル@矢野です。ここにきてやっと夜にエアコンをつけないで眠る事が出来るようになってきました。窓の外から快い虫の音が聞こえ小さい秋を感じる松江市です。
さて、今回は、「開館時間が日没の30分後まで」という美術館の紹介です。そんな美術館がTwitterで話題になっているそうですね。
そこは、松江市のシンボル宍道湖の東南のほとりにある、島根県立美術館です。
建物は、2階建てでカーブを描いた独特の屋根で遠くからでも目に付きますが、宍道湖の景観を邪魔しない美しい形状をしています。それもそのはず、穏やかな波状のカーブを描く高い天井を持つロビー空間に足を踏み入れると、目の前に美しい湖の景観が広がります。風景と一体化したような優美な建物の形態は、水面と大地をつなぐ「なぎさ」をイメージしたものだといいます。
島根県立美術館は1999年3月に開館した美術館で、湖に面した美術館らしく、所蔵作品は島根の美術とともに「水」を主題とする絵画を主要な柱としています。日本の近代絵画や19世紀フランス絵画、現代彫刻など、その数は約4700点。中でも浮世絵版画の質の高さと、写真作品のコレクションには定評があります。
私も何回か訪れた事がありますが、美人(?)の副館長が視覚障害のある私たちに触れるものは触らせてもらい、説明もわかりやすいように丁寧にしていただきました。
実は、2009年にはミシュランが発行した旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で星1つを獲得した名所でもある島根県立美術館なのです。美術館から見る宍道湖の夕日は「日本の夕陽百選」にも選ばれていて、それをゆったりと楽しめるよう、3月から9月は日没後30分まで開館しているのです。また、2階のレストランも観光客から人気で、夕陽どきなどは予約しないといけないほどの盛況ぶりです。
湖岸に沿うように湾曲した美術館のロビー壁面はすべてガラス張りで、屋内でも季節によって表情を変える宍道湖の夕日はそれ自体がひとつの美術です。コレクション等の展示観覧は有料ですが、ロビーをはじめ建物への入場や湖岸の公園は無料で利用可能です。尚、障害者手帳をお持ちの方は展示観覧も無料です。
もう一つのおすすめは、美術館で出会えるうさぎたちです。
1Fロビーに設置された3種類のうさぎスタンプ。色は宍道湖の色であり当館イメージカラーであるブルーです。来館の記念に是非、押して下さい。。
あっ、そうそう、もう一つありました。幸運うさぎです。
手のひらにすっぽりとおさまるミニチュアのうさぎ。この可愛らしいうさぎは館内のミュージアムショップで販売しています。水晶とローズクォーツの2種類があります。お土産にぜひどうぞ。

○交通アクセスは
JR松江駅からは西へまっすぐ徒歩約15分です。また、松江市営バス「南循環線内回り」6分 → 県立美術館前バス停
○島根県立美術館へのお問い合わせは
〒690-0049 島根県松江市袖師町1-5
TEL:0852-55-4700 FAX:0852-55-4714
http://www.shimane-art-museum.jp



「たたら製鉄」がもたらした「源流仁多米こしひかり」との密接な関係ッて何?

2017年08月21日 14:16   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハウル@矢野です。今回は、「たたら製鉄」がもたらした「源流仁多米こしひかり」との密接な関係について紹介します。
近年、開発によって地域の個性が失われていく中で、人々の生活や風土に深く結びついた地域特有の景観の重要性が見直されるとともに、その保護の必要性が認識されています。
この流れを受けて、奥出雲町の棚田風景が、平成26年3月18日に「奥出雲たたら製鉄及び棚田の文化的景観」として、『国重要文化的景観』に選定されました。奥出雲の「たたら製鉄」という産業が自然と融合し、そこに人々が共生することによって、土地を永続的に循環させるという知恵と工夫。 そうして自然ともたらされた景観こそが「奥出雲たたら製鉄及び棚田の文化的景観」なのです。
たたら製鉄は、鉄を生産したのみでなく、燃料木炭製造にかかる山林経営、鉄穴流しによる土地利用、その跡地を利用した棚田造成はもとより、輸送、農耕のための牛馬の改良や流通道路網の整備、さらには竹崎の十七夜や大呂愛宕祭りなどの伝統文化を生み出すなど、多面にわたり奥出雲の歴史文化に多大な影響を与えてきました。これらの歴史文化と、それによってもたらされた景観は、奥出雲にとってかけがえのない文化遺産となりました。
奥出雲地域は、たたら製鉄の原料となる良質な砂鉄が採掘され、燃料となる薪炭林が豊富であるという恵まれた自然環境のため、古来より「たたら製鉄」が盛んに行われてきました。最盛期の江戸時代の後期から明治初頭まで、我が国を代表する鉄の一大産地でした。  
たたら製鉄の原料となる砂鉄は、「鉄穴流し(かんなながし)」という方法で採取していました。これは、岩石中にある砂鉄を水流の破砕力を利用して土砂と砂鉄を分離させ、比重差によって砂鉄のみを取り出す方法です。 
この鉄穴流しによって山が切り崩され、奥出雲の大地は大規模な地形改変がなされました。今でいうところの自然破壊をして鉄の生産を永年の間してきました。
これがどうして現在、私たちを魅了する美しい棚田景観に変貌し、「仁多米」の産地となったのでしょうか。棚田の多くは、この鉄穴流し跡地に拓かれたものなのです。
砂鉄採取のため想像を絶する面積の山々を鉄穴流しで切り崩しましたが、驚くべきことに、切り崩し流された広大な跡地は、黄金に輝きを放つ稲田へと姿を変え、食通をうならせる「仁多米」の産地となったのです。
これは、採掘後に無残にも投棄されて荒廃の道をたどる世界の他の鉱山ではあり得ないことです。
ここに、現代社会が求めている環境リサイクル社会の原点を見ることができ、訪れる者に驚きと感動を与えています。
棚田へと変貌を遂げた理由として、次の事があげられます。
1.鉄穴流しに利用していた水路をそのまま水田用の水路にできたこと
2.鉄穴流し跡の棚田は南斜面が多く、日照時間が長く日当たりが良いこと
3.気温、日照、水温、降水、降雪などの環境条件が米づくりに最適であること
4.水と土壌に豊富なミネラルが含まれており、農作物の栽培に適していること
これらの好条件が重なり、奥出雲は「鉄の産地」から「お米の産地」へと変貌を遂げることができました。そして、この地で採れるお米は美味しいと高く評価され、「西の米どころ」として今もその名を馳せています。



出雲の涼を求めて~「秘境の滝」で涼を~ 安来・鷹入の本滝「秘境の滝」で涼を

2017年08月18日 14:02   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハウル@矢野です。
お盆休暇も終わって、一時の猛暑はないもののまだまだ残暑厳しき折、今回も涼を探しに行きたいと思います。
その地は、安来節で有名な島根県の東端、鳥取県日野郡との県境、安来市伯太町上小竹にある滝壺です。
 鷹入の滝は、鳥取県との県境にある標高704mの鷹入山の中腹にある三段の滝で、「島根の名水百選」、「平成の名水百選」「秘境地としてすばらしい名水部門全国第2位」(環境省)に選ばれています。
小川に沿ってなだらかな道を行くと杉木立、奇岩を経て約15分で滝に着きます。この道はよく整備されていますので老若男女を問わず安心して散策が楽しめます。
本滝の高さは10m、木々に被われた薄暗い岩壁の中を一気に落ちます。滝壺の前には伝説の女神を奉ずる祠があります。二の滝、三の滝は明るく水が輝き、三の滝の前には東屋が、対岸には平成元年八月に地元の人々によって建立された「ほほえみの像」があり私たちを迎えてくれます。
春には、駐車場付近の桜の花も楽しめます。また、滝や周囲の小川では、春から夏にかけて子供の水遊びや緑陰、涼風を求めての散策にちょうど良いといったところです。
毎年8月13日には地元上小竹連合自治会の皆さんにより手作りの祭り『滝まつり』が行われ、そうめん流しやマスの掴みどりなどで多くの人で賑わいます。
○鷹入の滝には次のような伝説があります。
 今から約400年前、この地に坂根彌藤次という鉄山師が住んでいました。ある日鷹入山で狩りを行い、この滝で昼寝をしていると、夢に女神が現れて「吾は日野の郡の黒坂の滝の女神であるが、近頃、水源に田をこしらえたため不浄で居心地が悪くなった。しかし、住み馴れた処で逃げるのもいやだから、朝の間は黒坂で、陽が昇ってからはこの滝に移り住みたい。」と告げました。そこで彌藤次は村人と話し合い、総出で黒坂の滝神社から女神をお迎えし、この滝にお宮を造り祭った、と伝えられています。
○鷹入の滝自然観察路
所在地
安来市伯太町上小竹本滝(一の滝)
交通案内
1.自動車
伯太川に沿って県道9号(安来伯太日南線)を南下。母里、赤屋を過ぎ、県道本山伯太線より町道久之谷線へ入り、しばらく行くと左側に滝への案内板があります。駐車場は20台分。途中、案内板が何ヶ所も出されているので、それに従えば道に迷うこともないです。
なお、トイレは駐車場及び滝の下の2か所にあります。



大田市物部(もののべ)神社でも鎮魂祭と競馬の名馬が?!

2017年08月04日 10:48   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハウル@矢野です。
島根県の中央部、大田市に鎮魂祭を行う神社があります。それは物部(もののべ)神社です。神社の存在は存じていましたがこの間、初めて参拝してきましたので少し紹介をします。
春日造りでは日本一の大きさであり、古来より文武両道、鎮魂、勝運の神として崇拝されている石見一宮です。
宮中でも行われる鎮魂祭を行うことで、石上神宮および彌彦神社と共に有名です。ただし宮中で行なわれる11月22日ではなく、11月24日の2日遅れに行われます。
祭神の宇摩志麻遅命が石見国に鶴に乗って降臨したとも伝えることから、当社の神紋は赤い太陽を背負った鶴の「日負鶴(ひおいづる)」となっています。この神社の狛犬?は鶴が2羽います。なんで鶴なのか参拝の時には不明でしたがこれで納得ですね。
また、御清めの水は山からの湧水で7月末の暑い中でも冷ややかでした。
それと、宇摩志麻遅命は大日本帝国海軍の戦艦石見の守護神とされ、神像が艦内に祀られていたそうです。この事からかは不明ですが戦前には旧日本軍が中国(昔は支那)に出兵の時に武運長久を祈願したそうです。
主祭神は、宇摩志麻遅命(ウマシマヂノミコト)は歴史の中でも有名な物部氏の祖先の神様です。
神武天皇に忠誠を尽くされたため、天皇から神剣「フツノミタマノツルギ」を賜りました。また、神武天皇御即位のとき、天皇のために国の発展と天皇の延命・長寿・子孫繁栄を祈願されました。
これが物部神社の特殊神事の鎮魂祭(みたましずめのまつり)の起源といわれています。    その後、物部の兵を率いて尾張・美濃・越国を平定し、さらに石見国に入り、現在の大田市川合周辺の賊を平定され、天神を祀り、安の国(安濃郡名の起源)とされました。
物部神社はウマシマヂノミコトの御神墓のある八百山の麓に建立された神社です。 お参りすれば、自らの功績により領土と地位を得た御祭神の勝負強さのパワーをいただけるとの事ですので、人生で「ここ一番」には是非、お参りした方がいいかもしれません。また、この神社では、遠くにお住まいの方用に実際に出向かなくてもお祓い」をしてくれるそうです。
さすがはイ石見一宮だけあって由緒があります。参拝前に少し調べて行けば良かったと残念な気がしています。
また名馬にシンボリルドルフという有名な馬がいます。競馬ファンでなくても聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。皐月賞、ダービー、菊花賞を含め7冠を取った馬です。そのオーナーの  和田共弘氏が大田市出身で競馬の世界では有名な方でした。    そんな和田氏は大田市にある物部神社の氏子という縁もあり、ルドルフの父親で  大種牡馬であるパーソロンの像を物部神社に奉納されています。
どうりで、勝負強かった訳ですね。私が参拝した時には本物の馬がやってきました。きっと何かの神事があったのでしょう。盲導犬のハウルも「ヒヒーン」の鳴き声にビックリしました。

○このスポットのご利益
鎮魂祈願、病気平癒、健康長寿、交通安全、社業繁栄、厄除け、勝負運アップです。
○所在地
島根県大田市川合町川合1545
○交通アクセス
JR西日本山陰本線大田市駅より、石見交通バス三瓶線・粕渕線にて川合バス停下車、徒歩1分。
○バリアフリー情報
・駐車場は広く、かなりの車でも駐車は可能。
・同乗内に多目的トイレあり。
・本殿までは石段が2か所あり参道は砂利敷き。
石見銀山・琴が浜の鳴り砂・三瓶さんなどと共に大田市の観光スポットですね。



「どこでもバスマップすごろく 京都巡り」販売開始!!

2017年08月01日 14:16   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハウル@矢野です。
夏休みに昔なつかしい「スゴロク」を使いゲーム間隔で京都の歴史や文化が勉強出来る「どこでもバスマップすごろく 京都巡り」です。
松江市版・島根県版などいくつかの「スゴロク」を作成販売してきましたが、このたび京都市内の実際のバス路線、鉄道路線網をもとにして、盤面を構成したすごろくが新登場しました!
遊びながら、路線網を理解することができ、公共交通に親しみを持つことができるという商品です。
また、すごろくの遊び方として、「クイズ」のマスにとまると、ご当地クイズ(○×式)で設問が出され、京都のものしり博士的な楽しみ方もできるんです。
現在「どこでもバスマップすごろく 京都巡り」を、販売していただける店舗を募集中です!

制作・販売元:特定非営利活動法人プロジェクトゆうあい
協力:京都市交通局/京都造形芸術大学
販売開始:2017年7月1日~
定価:1000円+消費税
販売場所:京都市内の書店等
「どこでもバスマップすごろく 京都巡り」を希望される方は、プロジェクトゆうあいの田中までお問い合わせください。
○お問い合わせは下記まで。
NPO法人プロジェクトゆうあい
住所 〒690-0888 松江市北堀町35-14
電話:0852-32-8645
ファックス:0852-28-1116
プロジェクトゆうあい: http://www.project-ui.com/