「虫の居所が悪い」の詳しい意味をご存じですか?
2024年03月14日 13:40
松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハダル@矢野です。
今年も、3月に入りましたが、寒い日がつづいています。
今日は、24節季の啓蟄(けいちつ)です。
土中で冬ごもりをしていた生き物たちが目覚める頃のことです。
生き物たちは久しぶりに感じるさわやかな風と、麗らかな春の光の中でと思って出てきたら、
「おーサムっ」と言っているかもしれませんね。
さて、「虫の居所が悪い」の詳しい意味を知っていますか?
なんで「虫」なんでしょうね。
「虫の居所が悪い」とは?
機嫌が悪く、ちょっとしたことも気に障る状態にある。不機嫌である。(<小学館 デジタル大辞泉>より)
普段はそんなに気に触らないことでも、なぜかとても腹が立ってしまう。
「虫の居所が悪い」は、そんなときに用いられる言葉ですね。
「虫の居所が悪い」の由来とは?
何故、不機嫌なことを「虫の居所が悪い」というのでしょうか。
その昔、中国では道教の教えにおいて人の体内には生まれながらにして3つの虫がいるとされていました。
その3つの虫は「三尸(さんし)」と呼ばれ、「上尸(じょうし)」・「中尸(ちゅうし)」・「下尸(げし)」に
分けられます。
・「上尸」
「上尸」は、人の頭の中にいるとされているもの。
主に首から上の病を引き起こしたり、金銭や物に執着させたりするといわれています。
・「中尸」
「中尸」は、人の腹部にいるとされています。
主に内臓の病気を引き起こしたり、食への欲を引き起こすとされています。
・「下尸」
「下尸」は、人の脚にいるとされている虫。
下半身の病を引き起こすとされ、性的な欲求を引き起こしたりもするといわれています。
これらの「三尸」は人間の様々な感情や不調を引き起こすとされていました。
つまり機嫌が悪いということも、この虫「三尸」が原因であるという考え方が、「虫の居所が悪い」の由来のようです。
医学や人の心理がまだ深く解明されていなかった時代。
人々は感情の揺れや身体の不調は「虫」のせいだという考えに至ったのではないでしょうか。
意味や由来はともかくとして、春になったのですから、機嫌よく生活したいものですね!