「梅雨」はもともと「黴雨」だった?
2023年06月14日 10:27
松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハダル@矢野です。
今日は、ジトっとした天気ですね!
みなさんは、すでによ~くご存じでしょうが、梅雨の話題です。
「梅雨」はもともと「黴雨」だった?
梅雨時期である6月は梅の花はとっくに散っている時期… なぜ梅の雨と書くのでしょうか?
梅雨(ばいう)は中国から伝わった言葉です。
もともとは雨が多く黴(かび)が生えやすい時期であることから、
黴雨(ばいう)と呼ばれていたそうですが、黴の雨では漢字を見ただけでジメジメどんよりしてしまいますよね。
そこで、同音であり、この時期に旬を迎える梅の字を黴に代えて梅雨となり、伝えられたという説があります。
他にも、種類にもよりますが、早いもので5月下旬から、
遅いものでも6月下旬には旬を迎える梅の熟す時期の雨ということで梅雨と呼ばれており、
そのまま伝えられたという説があります。
なぜ「つゆ」と読むの?
梅雨の由来はわかりましたが、なぜ、日本では“つゆ”と読むようになったのでしょうか?
雨が多い時期であることから『露にぬれて湿っぽい』という意味を持つ「露けし」からとったとする説と、
梅が熟して潰れる時期であることや長雨により食べ物や衣服が傷んでしまう時期であることから
「潰ゆ(ついゆ)」からとったとする説があります。
どちらもこの季節の特徴を表した由来ですね。
いかがでしたか?
梅雨が梅の実の時期であり、雨にまつわる読み方をあてて「つゆ」となったことがわかりますね。
ジメジメする季節ですが黴に負けず、梅のように爽やかに過ごしたいですね。
また、別の言い方としては、五月雨(さみだれ)といいますね。
使い方としては、俳人 松尾芭蕉の「五月雨をあつめて早し最上川」と読んでいます。
梅雨の季節の晴天を「五月晴れ」といいますが、最近では、もともとの意味をはずれて、
五月の晴天のことというふうに変わってきましたね!