島根は日本酒発祥の地なんですよ!
2022年10月13日 13:18
松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハダル@矢野です。
ここ出雲では、10月は、神在月といいます。
神様がお集まりになり、縁結びの会議をなさいます。
神様に日本酒が関係しているようです。
今回は、「島根は日本酒発祥の地」という話題です。
ここ松江市内にも幾つかの酒蔵があり、日本酒の試飲をしています。
3軒もはしごをするともう足元もおぼつかないことになります。
各酒蔵には、甘口から辛口まで何種類かあります。
かつては、日本酒の消費量が一人当たり全国一の時代もありましたが、今は5に低迷(?)しています。
しかし、相変わらず日本酒好きの県民性には変わりはありません。
そもそも、島根にはよい酒ができる大切な三つの条件が揃っているのです。
きれいな水を育む豊かな自然、高品質の酒造好適米、伝統と優秀な技術を誇る出雲杜氏・石見杜氏がいます。
現在、島根県内には35場の蔵元があり、いずれも立派な品質の酒を造っており
毎年全国新酒鑑評会等で優秀な成績を挙げています。
古代の神様たちも全国に先駆けてこの島根の地に目をつけられたのです。
出雲神話のエピソードや出雲国風土記、日本酒の神様を祀る神社など古来より
この地と日本酒に深い関係があったことを教えてくれています。
出雲大社の東にある出雲市平田町には、お酒の神様をお奉りした2つの神社があります。
酒造りの神である久斯之神(くすのかみ)を祀る佐香神社と松尾神社です。
酒の古名である「佐香(さか)」の名をもつこの地は、出雲国風土記にも
『この地に神々が集い、調理場を建て酒を醸造させられた。
180日間、酒宴を開いた後、お別れになった。故に佐香という。』といった記述で紹介されています。
この神社では酒造を年間180リットルだけ許可されており、毎年10月に行われる
濁酒祭では仕込まれた濁り酒を神前にお供えして1年の酒造祈願をします。
出雲神話には『スサノオノミコトがヤマタノオロチに八塩折(やしおり)の酒を飲ませ、
酔ったところを退治してクシナダヒメを救った』という有名なお話があります。
神話の時代、この地に酒造りの高度な技術があったことが伺えます。
島根は日本酒発祥の地といわれることも納得のいくところですね。
酒造りを見学して、試飲をすれば日本酒好きな方でなくても買いたくなること請け合いです。
(過度の飲酒にはご注意を!)