人間の天敵の「蚊」の主食は何?
2022年06月14日 10:52
松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハダル@矢野です。
梅雨入りも時間の問題となってきた松江市です。
夏になると鬱陶しいやら痒いやらまた、何かのウイルス感染をもたらす「蚊」って本当にイヤですよね!
でも、人間にとっては厄介者ですが、実態はどんな生活をしているんでしょうか?
血液は「特別食」のようなんです。
実は蚊の主食は血液ではないことをご存じでしたでしょうか?
蚊のエネルギー源は糖分で、普段は蝶や蜂と同じように花の蜜や樹液、果実の汁などを吸って生きているのだそうです。
ではなぜ、夏になると人の血を吸いに来るのでしょうか。
実は血を吸うのはメスの蚊だけで、産卵に必要なタンパク質を摂取するために吸血するようです。
つまり、蚊にとって血液は子孫を増やすための「特別食」なのです。
日本にいる主な蚊は、ヒトスジシマカ(通称:ヤブ蚊)、アカイエカ、チカイエカです。
チカイエカだけは、吸血せずに1度目の産卵をすることができるようです。
これは蚊の中でも非常に珍しく、無吸血産卵性と呼ばれています。
しかし、そのほかの蚊や、またチカイエカも2度目以降の産卵では、血を吸わないと卵を産むことができないのです。
こんな蚊ですが、血を吸うのは命がけなんです。
そこで蚊は特殊能力を身につけました。
人間が出す二酸化炭素を目印に吸血するのです。
20m以上離れていても、位置を特定できると言われています。
一回に吸うことのできる血の量は、自分の体重と同じくらいです。
ということは体重が約2倍になるので、血を吸った後の蚊は動きが少し鈍くなります。
そこでバチンと潰されてしまうことが多いわけです。
ちなみに栄養が十分にあれば、血を吸う必要がないという実験結果もあるようです。
ヒトスジシマカのメスに高栄養のローヤルゼリーを与えてしばらく飼育したところ、血を吸わずとも卵を作ったそうです。
蚊の種類によっては、同程度の栄養がとれれば、血液は必ずしも必要ではないということです。
とはいえ、自然界にそんなに都合よく高栄養な餌が用意されているわけではありません。
そこで蚊のお母さんは子供のために命を懸けて血を吸いに行くのです。
こう聞くと、なかなか簡単に潰せなくなってしまいますよね!