「中間とりまとめ」から考える無人駅1
ずいぶんと寒くなりました。さて、少々間が空きましたが、前回に引き続き
国交省より出た
「駅の無人化に伴う安全・円滑な駅利用に関する障害当事者・鉄道事業者
国土交通省の意見交換会の中間とりまとめ」から考えてみたいと思います。
「中間とりまとめ」の方向性として
●障害当事者への案内・情報提供のあり方
●駅の利用に関する事前連絡のあり方
●乗務員による乗降介助の実施
をポイントにして、障害の有無に関わらず無人駅でも、安心して利用できる環境を
整えようという事が書かれています。
https://www.mlit.go.jp/tetudo/tetudo_fr2_000017.html
議論の経緯や中間とりまとめの中身は国交省のウェブをご覧いただくとして、
中間とりまとめを読んで、思うところを述べてみたいと思います。
これが「無人駅」の環境整備に向けた意見交換会ということを考えると、
無人化そのものの是非は一度脇に置くとして、
長期的には、障害者・高齢者・外国人等を含め、全ての利用者が
人的サポートを要さずに利用可能であることが望まれます。
「無人駅」問題は、駅のスムーズな利用を妨げる「バリア」があるにも関わらず、
「無人」であるためサポートを得ることも困難で、利用を著しく制約される事が
問題となっているのです。ことに、事前連絡と乗務員による介助はいずれも
人的サポートの必要性に起因することですから、「バリア」が解消されていれば、
事前連絡も乗務員による介助も不要になります。
次回に続きます。