呉バリアフリーツアーセンター
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鉄道への変動運賃制導入検討を明記ー第二次交通政策基本計画を閣議決定

2021年05月29日 17:42   呉バリアフリーツアーセンター
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こんにちは、瀬戸口です。梅雨の晴れ間の暑くもない、寒くもない季節が好きです。
さて、ニュースをチェックしていたら気になるものありました。

「変動運賃制に期待と懸念 タクシーも導入検討」(5/28 産経新聞)
https://www.sankei.com


5/28、政府が第二次交通政策基本計画を閣議決定したというニュースです。

今後この国の交通や物流をどのように整備していくかということが書かれています。
もちろんバリアフリーも重要課題で、 駅やバスターミナル等の
さらなるバリアフリー化や新幹線での車いすスペース拡大が目指されています。

それとともに気になったのが、冒頭の新聞報道です。
「変動運賃」(ダイナミック・プライシング)とは、需要や曜日、季節で
サービス料金が変動する仕組みのことで、航空券や宿泊料金、高速バスでは
おなじみです。

わかりやすく言えば、高速バスに乗った時、
あなたは早割3000円で買いました。隣の人は出発直前に8000円で買いました。
でも、行先も座席グレードも同じです、ということがあるのです。
そういう仕組みを鉄道運賃に取り入れるかどうか、国として検討することを
表明したのです。

これが、バリアフリーと何の関係があるのか?過去の記事でも取り上げましたが、

その1

その2

その3

通常料金から割引く障害者割引よりも、価格変動による値下がりの方が
安くなることがあるということです。

例えば変動運賃の代表格、航空券を検索してみると、
6月最初の月曜日、6/7の日本航空、広島発、東京行きの最安値は、
256便と262便の「特便割引1」の17,490円に対して、
障害者割引は両便とも20,990円です。

予約変更の可否など価格がすべてでは無いにしても、
鉄道でも変動運賃のもとで障害者割引よりも
安い運賃が出てくるとすれば、
障害者割引そのものの意義や在り方が問われるようになるのも
時間の問題でしょう。

ただ、議論の過程で割引制度について取り上げられるとしても
短絡的な単なる増収策としてではなく、労働政策や社会保障を含めた、
広い視野のもと、すべての人の社会参加を支えるものとして
丁寧な議論が望まれます。


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