島根のアナゴはウナギにも勝るごちそうですよ!
ハダル@矢野です。○○の秋の○○にあなたは何を入れますか?
私は「食欲」を選択します。やっと少しづつ観光客も戻りつつある島根県です。
朝晩の気温と昼間の気温が毎日、10度を超えています。山の紅葉も次第に黄色から赤に変わってきています。さて、今日の「食欲」の話題です。
島根県大田市沖の山陰の海はアナゴの一大漁なのですだ。ご存知でしたでしょうか?
夏場はかご漁、それ以外の季節では底引き網漁が盛んです。2019年の県全体の漁獲高は約600トンで全国トップなのですよ(水産庁調べ)。ほとんどが同市と隣の同県浜田市で水揚げされています。一年中とることができ、漁獲高が安定していることも地域の特産として強みです。
大田の天然アナゴの特徴は、日本海のエビなど豊富なえさに恵まれ、大ぶりなこと。江戸前として知られるアナゴが体長35センチ程度なのに、50センチ以上の大アナゴが主体です。
身が厚く、脂の含有量も多めでしっかりした食感になるんです。 このアナゴ、調理に時間と技術がいるため地元ではあまり消費されず、もっぱら関西圏に出荷されていたんです。
このため大田市は全国有数の水揚げ量に改めて着目し、数年前から飲食店や旅館と連携してイベントや冊子などで「大田のアナゴ」を特産としてPRしだしました。現在は20店ほどで、かば焼きや白焼き、アナゴカツ、しゃぶしゃぶなど素材を生かしたメニューを味わえるようになりました。
同市三瓶町にある国民宿舎「さんべ荘」もアナゴが名物になりました。今年は新型コロナウイルスの影響で団体客は減りましたが、丼や天ぷら目当ての客足は好調と言います。
選ぶアナゴは、船上で活(い)け締めし、血抜きをした新鮮なものだけだそうです。こうすることで臭みが抜け、旨みも増すそうです。包丁で皮のぬめりを丁寧にとり、さばきます。湯引き、煮る、焼く、タレつけ、あぶる……。かなりの手間がかかります。
できあがったアナゴ丼は身がふんわりと焦げ茶色になって、立ち上る香りが食欲をそそります。
皆様の中には、アナゴというと寿司(すし)だねであり、煮るイメージかもしれませんが、やや印象が違うんです。一口食べると、焼くことで旨みがふっくらとした身の中に閉じ込められている感じがします。
私は天ぷらが大好きです。それこそアナゴのおいしさが凝縮しています。ウナギの味と遜色ないのが天然アナゴと思います。 ◇
さんべ荘では昼食限定で、アナゴやイカなど魚のカツを使ったバーガー風の「あなGOベーグル」(990円)や、カツをトルティーヤで巻いた「あなGOロール」(660円)も販売しているそうです。いずれも従業員のアイデア商品です。
問い合わせは0854・83・2011です。