呉バリアフリーツアーセンター
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クーポンに思う

2020年06月02日 10:40   呉バリアフリーツアーセンター
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おはようございます。瀬戸口です。6月になりましたね。
月替わりに歩調を合わせるように梅雨のような天気が続いています。
さて、政府は自粛で落ち込んだ国内旅行需要の回復を目的に
Go To Travelキャンペーン(仮称)と呼ばれるクーポン付き
旅行商品の購入を通じた旅行費用の補助を核とした
取り組みを用意していると盛んに報道されています。

このほか、地域の飲食店を支えるための飲食代金先払いチケットや
アプリなども様々リリースされています。
みんなで支え合おうという動きが、人々の中から出ているということは
よいことだとは思います。一方気になることもあります。

先払いで身近なお店を支えようという動きが「自発的」か否かによらず
お金自体は家計から事業者へ動くわけです。
クーポン購入で考えれば事業者は現金を手にします。
現金は、当座の固定費の支払いであれ、将来の仕入れであれ、自由に使えます。
一方お客が手にしたクーポンは、決まった店で、決まった内容のサービスを
受けるときしか使えません。家計からは「自由に使えるお金」が
流出したことになります


売上は立たず、固定費がかかり続ける事業者さんは確かに大変です。
事業者さんが大変ということは、そこから生活の糧を得ている家計も
大変です。お勤め先によっては給料が減ったり、
ボーナスカットもあるかもしれません。
まずは休業要請に対する補償や助成・融資を通じて、
企業や家計が安心してお金を使える環境を整えるのが先でしょう。


それを、「みんなで頑張ろう」とか「支え合おう」ということで家計に
負担させるのはどうなんでしょうか? 日々の暮らしや商売を安心して
営める環境があってこそ、観光や飲食といった産業が成り立つのでは
ないでしょうか。