松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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台風19号級”の雨で山陰の河川は氾濫するのか? そして対策は十分なのか?

2019年11月25日 11:53   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハダル@矢野です。今年も、台風や梅雨の雨は何十年に一度と毎年更新しているような異常気象時代?に入ってきました。ニュース報道で住民インタビューで皆さんが口にするのは50年住んでいるがこんな事は初めてです。と言っています。
台風19号により、東日本で相次いだ河川の決壊や氾濫。新幹線が浸水被害にあった長野県。千曲川流域の最大総雨量は411.5mm。
福島県から宮城県を流れる阿武隈川が氾濫し、多くの犠牲者を出した流域では、445.5mmの記録的豪雨に見舞われました。
この雨が山陰で降ったらどうなるのか?
出雲市などを流れる斐伊川(ひいかわ)を管理する国交省に聞いたところでは、斐伊川堤防は決壊する予想だそうです。
決壊すると出雲市は、斐川町や大社町も含め大部分が水没。下流の松江市中心部も浸水すると想定されています。
斐伊川では、150年に1度の大雨という、2日間で降水量399mmを想定して河川が整備されているそうです。
東日本で記録した大雨はこれを超えるため、国交省は『決壊を前提』にした避難対策を呼びかけています。
国交省 出雲河川事務所では、斐伊川放水路を作って治水対策を進めていますけど、それでも洪水が起こることが想定されます。
斐伊川流域では、治水対策の一つとして、増水時に斐伊川から近くの神戸川(かんどがわ)に分流させて日本海に流すための「斐伊川放水路」が6年前に整備されています。しかし、それを持ってしても河川の決壊は免れないとしています。
出雲市大津町のこの地区では、斐伊川が決壊すると最大高さ5.5m浸水すると想定されています。
付近の住民は、知らなかったです。今の整備で大丈夫かなと安易に考えていた。と語っています。
一方、2018年7月の西日本豪雨で、氾濫寸前まで増水した鳥取市の千代川(せんだいがわ)も…
鳥取河川国道事務所では、関東・東北のような大雨が降った場合には、千代川もどこかで 越水する。と言っています。
千代川は、斐伊川より少ない325mmを超えると、決壊は起こりうると言う事です。
また、江津市などを流れる江の川(ごうのかわ)は323mm、米子市などを流れる日野川(ひのがわ)は246mmで決壊の恐れがあるそうです。つまり、山陰のどの河川でも、台風19号レベルの雨で軒並み氾濫や決壊の恐れがあるということになります。
こうした中、国は新しいサービスを9月から始めたようです。
国交省 出雲河川事務所では、斐伊川の200mピッチで川の水位がどれだけ上昇しているか、色分けして見られるファザードマップを作製したそうです。
しかし、目がみえにくい人やHPがみられない人はどうするのでしょうか?また、避難指示・勧告など耳で聞いて判断しなければならないこの現状ではどうすれば全住民に伝わるのでしょうか?