雛人形と婚期って本当に関係があるの?
ハダル@矢野です。今回は、「婚期とお雛さまに、どんな関係があるの?」という話題です。
「お雛様を早く片付けないと嫁に行き遅れますよ」
雛祭りによく耳にするセリフですが、この何気ない母のセリフに、幼い女心は動揺するのではないかと思います。そんなの迷信だと分かっていても、年頃になれば嫌味に聞こえます。また、娘を嫁に出したくない父親は、「そんなに早く片づけなくてもいい。」などと逆手に取った言い分もあるようです。
では、なぜこんなことを言うのでしょう?
「お雛様を早く片付けないと嫁に行き遅れますよ」の理由
【厄払い説】
雛祭りは、古代中国の厄払い行事である上巳の節句、人形(ひとがた)に穢れをうつして流す風習、小さな人形をつかった雛遊びなどが混ざって成立したものです。
現在でも流し雛をする地域がありますが(もちろん、あの豪華な雛人形ではなく、藁や紙でできた雛人形です)、雛人形にその子の厄や災いを移すという考えから、厄を移した人形をいつまでも身近におかず、早く片付けて災いを遠ざけたほうが良いと考えました。
【しつけ説】
雛人形はいつまでも眺めていたいものですし、いざ片付けるとなると面倒でしょう。しかし、片付けも満足にできないようではきちんとした女性になれず、いいお嫁さんにもなれません。そこで「お雛さまを早く片付けないと嫁に行き遅れますよ」と言って、しつけました。
【結婚象徴説】
早く飾り出すと「早く嫁に出す」、早くしまうほど「早く片付く(嫁に行く)」。雛人形は婚礼の様子を表しているので、飾る時期を娘の結婚になぞらえています。
お雛様はいつ片付ければいいの?片付けられない時は裏技を!
習わしには幸せを願う気持ちが表れています
「お雛様を早く片付けないと嫁に行き遅れますよ」と言われるようになった李勇には、いくつかの説があるにせよ、娘の幸せを願う親ごころなんですね。このような意を汲んで片付けをするのなら、3日以降早めに片付けましょう。
すぐにしまえない場合、お雛様を後ろ向きにして飾り「お帰りになった」「眠っていらっしゃる」と解釈する方法もあります。ただし、天気がよく乾燥した日にしまわないとカビの原因になりますから、雨の日などは避けましょう。
こちら、松江市は月遅れですので、今頃からボツボツ飾りだします。世間に乗り遅れているような気分になります。増してや、今年のような暖冬ですと、余計にそう思うのは私だけでしょうか?