大自然と歴史の隠岐の国の旅は如何ですか!!
ハダル@矢野です。プロジェクトゆうあいの近くをハダルとお散歩していると堀川遊覧船の船頭さんの「古城」を歌う美声?がいつものように聞こえ、小春日和の船旅を楽しむ観光客の盛大な拍手を受け、満足そうな顔が目に浮かぶようです。
さて、島根半島の北東約50㎞に浮かぶ「隠岐の島」で自然と歴史を体感する旅は如何でしょうか!という話題です。隠岐と言えば、この諸島に『後鳥羽上皇』と『後醍醐天皇』が配流されてくるなど「流人の島」を思い浮かべる人も多いと思いますが、それは隠岐の歴史上ではほんの一瞬の事件に過ぎません。また、この島の成り立ちを見るに地球の営みを知ればしるほどに「ジオパーク」として認定された事に納得します。
ユーラシア大陸から離れて、長い時間をかけて現在の隠岐諸島になったのは、約1万年前。隠岐には、あちこちにそんな悠久の歴史を物語るスポットがあります。
まずは、隠岐を代表する岩石の一つ「黒曜石」です。旧石器時代から石器の材料として、矢じりやおのなどの先が鋭い道具に利用されました。そこに含まれる成分からとくに日本では最良出逢ったこと、また、その分布からいかに古くから広く知れ渡っていたかが伺えます。
分布は西日本は元より遠くは欧州や朝鮮半島にもみられる程です。岩石を持ってみるとずっしりと重い。
また、自然が織りなす遺産物は、神秘的な「ローソク島」です。隠岐の島町北西部の代海岸沖合に、高さ20mのローソクそっくりの小島が浮かんでいます。沈む夕日がそこに灯りをともす光景は、奇跡の絶景ですが、気象条件により拝めます。
この大地の歴史と地質が育んだのが、今も存在する「隠岐の不思議な生態系」です。北海道で見られる植物と沖縄で見られる植物が同じ場所に生きていたり、大陸性の植物、高山性の植物、さらには氷河期の植物までもが海岸の低地で共存していたりするのです。その原因は、現在でも解明されていません。こうした植物分布は、虫や動物たちにも影響を与えています。大陸性の昆虫が分布していることをはじめ、海の中でも、南の生き物と北の生き物の混在を観察できます。動物では、ヤマネ、草木ではハマナス、両生類ではサンショウウオなど実に興味深いものです。
他にも中世以降の歴史も見どころの一つ。また、新鮮な海産物や隠岐の銘酒「隠岐誉」など。ゆったりと過ごす時間が欲しいところです。
隠岐の島をほんの少しご紹介しましたが、ご興味が湧いてきましたでしょうか?
機会があればもう少し深く掘り下げてご紹介しようと思っています。
あっ、そうそう、松葉カニの解禁となりましたが、この隠岐の島の北東方向が漁場になっています。鳥取県が有名なのですが、ここ隠岐の方が近いんですよ。