皆さんは「旅行」と「旅」のどちらが好きですか?
ハダル@矢野です。9月も後半に入り、季節は秋にどっぷりと浸かって来た感のある松江市です。
今回は、「旅行」と「旅」のどちらが好きですか?というテーマで少しお話をします。
「旅行」と言えば、新婚旅行、就学旅行、慰安旅行など。
「旅」と言えば一人旅、ぶらり旅、可愛い子には旅をさせろなど。
さて、旅と旅行について、広辞苑によると旅とは「住む土地を離れて、一時他の土地に行くこと。旅行。古くは必ずしも遠い土地に行くことに限らず、住居を離れることをすべて「たび」と言った。」とされています。続いて、旅行は「徒歩または交通機関によって、おもに観光・慰安などの目的で、他の地方に行くこと。たびをすること。たび。」と表記されています。
これらの定義を踏まえると、旅は別の土地に移動すること自体を指すが、旅行は観光や慰安などのために移動することを示します。つまり、広辞苑での旅と旅行の差異は「目的の有無」だと考えられますね。
人はなぜ旅(目的のない移動)をするのか?と考えると、新しい「偶然」を求めているからではないでしょうか。
目的がなければ、脇道、寄り道、曲がり道も自由自在なので、より自分にとって大きな偶然に出会うことができます。偶然は出会いや食べ物、景色などに形を変えて現れ、衝撃を残していきます。その代わり、それ相応のリスクは覚悟しなければなりません。
とはいっても、現代社会で生活をする私たちにとって目的もなく時間無制限の旅は現実的に困難です。情報化の進んでいる現代ではほとんどの方は、無謀な旅はしませんね。計画のない旅が出来る人は、余程、暇とお金と度強のある人に限られますね。
特に、視覚に障害のある私たちにとっては、相当に苦労するであろうと想像出来ます。まず、綿密な計画から始まります。せいぜい、ぶらり入った居酒屋で地元の郷土料理をいただいたり、朝市で地元の名産に合うかくらいでしょうか。旅行の中に無理のないところでフリータイムを数時間とるくらいでしょうか?
見えづらい私たちの仲間が言っていた事を思い出します。自宅を出て道路に立っていたら「どうかしましたか?」または、「何かお困りですか?」と声を掛けてもらいまずは、近場のバス停まで連れて行ってもらい、JRの駅まで行ったとします。駅でまた、声を掛けてもらい次の目的地まで行き、また、声を掛けてもらい最後の目的地に到着出来る社会が理想です。。。と