松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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加賀の潜戸(くぐりど)で身も心も涼みませんか!!

2016年07月08日 13:20   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハウル@矢野です。
連日の蒸し暑さと熱帯夜にまだこれからというのにもう根をあげそうです。
こんな時には涼を求めたくなりますね。今回は松江市内から30分ほどで行ける遊覧船ので風光明媚な海岸線を巡ったり、グラスボートで海底を覗いたり、洞窟に入ったりする納涼旅の話題です。
紹介です。
その場所は島根半島の北側にあります。大山隠岐国立公園にも指定されていて長年にわたり日本海の荒波により浸食されたゴツゴツとした岩場の海岸線が続く絶景の複雑な地形のリアス式海岸です。
そこに松江市島根町加賀地区があります。
特に紹介したいのは、「加賀の潜戸」です。「潜り戸」とは「洞窟」のことです。「潜戸鼻」と呼ばれる岬の先端には、海食作用によってできたミステリアスな洞窟が2つあるのです。
2つの洞窟のうち、岬の突端に位置するのが「新潜戸」です。東・西・北の3方向に入口を持ち、長さ200mという広いトンネルです。遊覧船が中に進むと鳥居が見えてきます。実は、佐太大神(松江市鹿島町の祭神)がここでお生まれになったと『出雲国風土記』に記されており、かつては加賀神社が鎮座する神域として深く信仰されていた場所だとか。ゆえに「神潜戸」の別名もあり、長年の浸食でできた自然の造形美はまさに神秘的な異空間です。
最も神秘的故に神域なのかは今となっては不明ですが自然の長い営みには驚きます。グラスボートから垣間見る澄んだ海中の美しさも手伝って、厳かな気分に浸れます。
陸寄りの洞窟「旧潜戸」は、遊覧船を降りて上陸することができます。洞窟探検隊気分で、一歩足を踏み入れると背中に寒気がくるような気持ちになります。そこに広がっていたのは、死んでしまった子どもの魂が集まる「賽(さい)の河原」なのです。「仏潜戸」とも呼ばれ、幼くして先立った子どもたちへの思いや悲しみに満ちあふれた場所なのです。幅約20m、奥行き約50mの洞窟内には、供養のために積まれた石の塔が至る所に立ち、愛する子らに届けとばかりに衣服やおもちゃなどがお供えされています。奥深くまでビッシリと石塔や供物が並ぶ薄暗い洞窟は、まるで“あの世とこの世の境目”のようです。
隣接しているにもかかわらず、全く違う雰囲気を持つ2つの洞窟。遊歩道が整備されており近くまで行くことはできますが、外から見ているだけでは分からない、中身の濃い約50分間のクルージングはイチオシです。

遊覧船などのお問い合わせは観光遊覧船が発着する「マリンプラザしまね」まで。(観光情報や島根県の文化交流を提供するターミナルステーション)
電話番号 0852-85-9111